高崎での発表を終えて、夜は秘湯へ(笑)。利根川水系の上流へと遡っていく。
途中、赤谷川を堰き止めて作られたダム湖:赤谷湖に立ち寄る。5月中旬ではあったけど、対岸まで渡したロープに、鯉のぼりがズラッと並んでいて、なかなかの壮観。この近辺に猿ヶ京温泉があるんだけど、そこよりまだ北へ向かっていくと・・・
とうとう到着しました!法師温泉「長寿館」。ここは秘湯なんだけどかなり有名で、予約がなかなか取りづらい。それにお一人様だとより難易度高し。でも、ダメ元で電話してみたら、まだ部屋があるとのこと。それも、一番人気の本館とな。ラッキー!
お約束の、「日本秘湯を守る会」の提灯がぶら下がっている(^^)。こういう歴史を感じる木造家屋っていいなあ。
部屋に案内された後、周囲を少し散策。山奥の一軒家だから、他に何もないんだけど(笑)、この茅葺きの建物が大浴場「法師の湯」と「玉城の湯」。
僕の部屋は本館2階の十九番で通りに面していて、障子が空いてるとこ。これを中から見ると・・・
向かい側の建物と樹木が見えて、いい感じ。本館は明治8年築で国の登録文化財になってる。例によって、洗面所もトイレもない部屋だけど(笑)、雰囲気は格別。法師温泉が特に有名になったのは、この広告から。
今は亡き、上原謙と高峰三枝子が二人で温泉へ入っている旧国鉄のフルムーンキャンペーンのポスター。これは、混浴の「法師の湯」で撮影されたもの。さあ、温泉へ入ろう!と思ったけど、到着時刻が遅かったのもあって、すぐに夕食へと案内された。
山菜や川魚ばかりでなく、上州麦豚の陶板焼きなど肉料理も混ざった盛り沢山の内容。ビールを飲み干した後に「法師の隠し酒」っていう秘蔵の原酒を注文。これが岩魚ともベストマッチ!
お腹いっぱいになった後に、いよいよお目当ての温泉へ。(写真は翌朝、他のお客さんがいない時に撮影したものデス)まずは、「玉城の湯」へ。
こちらは平成12年にオープンした総檜造りの建物で、屋外の露天風呂を併設している。男女時間制になっていて、現代的な入浴施設。泉質はもちろん文句なし!そして、何と言っても法師温泉の売りは、「法師の湯」。
こちらは明治28年にできた鹿鳴館風の建物。湯船の底となる岩盤の割れ目から適温の源泉が自然に湧きだしているという、全国でも珍しい温泉だ。肌にも優しい泉質で、長く浸かっていても大丈夫。青森の酸ヶ湯温泉、秋田の乳頭温泉郷「鶴の湯」と並ぶ、極上の秘湯でした〜