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Oui! Friends..

As you know, "Pianist/Composer/Surgeon"

やりきれない思い

 メディアに今後どう報道されるのかわからないけど、本日の「原発周辺20年住めない」という軽はずみな政府発言。首相の言葉としては撤回されたけど、どうしようもない憤りを感じ、それをどう表現したらいいかわからない自分がいる。天災と人災が混在しているために、素直に復興へ歩み出せないもどかしさ。今の福島県が置かれている状況を、江戸時代末期、白虎隊自刃の地である会津若松の歴史と重ね合わせてしまうのは不謹慎だろうか。中央を守るために最後まで信義を尽くし、それがために耐え難い苦難を否応なく背負わされて。
 広島・長崎にしても同じこと。原爆と原発は勿論違う。そんな説明は沢山聞いたけど、何も知らない住民にとってみれば予想もしない災禍に突然遭遇し、放射能被爆という目に見えぬ恐怖に生涯苦しめられる構図は福島第一原発を巡る災害と同じだ。同じレベル7でもチェルノブイリとは違います・・といった説明をされても、被災地にいる人たちにとっては何の安心にもならない。
 医療支援で避難所を訪ねた際、所狭しと貼られていた人探しのメッセージ。不幸にして未曽有の天災に遭われた方々の悲痛な叫びがそこにある。震災後1ヶ月を経過して、これ以上被災者の傷に塩を塗るような行為=人災を決して重ねてはならない。一人一人が小さな声を上げ、きちんと意思表示すること。それは、今の時代に生きる我々の責務であると思う。