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Oui! Friends..

As you know, "Pianist/Composer/Surgeon"

小曽根 真&ゲイリー・バートン TOUR 2017@横浜

 横浜行きで、もう一つの楽しみにしていたのがコチラ。
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 小曽根 真&ゲイリー・バートン TOUR 2017(^^)。実は、今から15年前、第一回おかやまJAZZフェスティバル(OJF1)のメインキャストがこの二人だった。僕は中国銀行本店前ステージの企画担当で、おまけに演奏もしてたので、残念ながら二人の演奏を聞くことができなかった。
 ゲイリー・バートンと言えば、高校生の頃にチック・コリアとのデュオを聞きまくってた。チックの名曲「クリスタル・サイレンス」「ラ・フィエスタ」「スペイン」も、このデュオでの演奏を聞いたのが最初で、かなり影響を受けてる。(自分のトリオではオリジナルばかりやってるけど、これらは結構得意なレパートリーなのデス(^^))それから、小曽根 真は、最も大好きな日本人ジャズ・ピアニスト。ジャズからクラシックまで幅広く弾きこなすテクニックがあり、音楽性も豊か。機会があれば、ソロやビッグバンドでの演奏を聴きに行ってる。で、そんな二人の演奏を横浜で聴けるなんて!と、ワクワクしながら出かけた。
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 コンサート会場の神奈川県立音楽堂は、桜木町駅から徒歩10分程度のところにある。そこに至る歩道は、小曽根&ゲイリー目当ての観客ばかり!僕もその列に従って歩き、無事に会場へ到着。フォワイエには既に沢山の人が集っており、華やいだ雰囲気。やっぱり首都圏のコンサートは違うなあ・・と思いながら、白ワインをゲットし、開演を待つ。で、不勉強で知らなかったんだけど、何とこのツアーを最後に、ゲイリー・バートンが演奏活動から引退するらしい!!(ポスターにもファイナルって書いてあった)
 ということは、これが見納め&聞納めになるのか!よりいっそうテンションが上がる〜
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 神奈川県立音楽堂の中に入ると、こんな感じ。元々クラシックのコンサートホールで、ステージ上にはグランドピアノとヴィブラフォンが置いてある。照明も素晴らしくて、期待感が高まる。定刻より少し遅れて、ステージ袖からではなく、客席後方から小曽根&ゲイリーが登場!これ、小曽根真のコンサートではよくある演出なんだけど、観客にとってはとても嬉しいサービス。そして、ほどなくして演奏が始まった。PA(音響)を通さない、ナマのアコースティックサウンドがホール内に響き渡る。ゲイリーは、まだ引退しなくてもいいんじゃない?っていうくらい、衰えを知らない超絶テクニックで弾きまくり、小曽根とのコンビネーションも抜群。二人共、音がキレイで、粒が揃ってるから、すごくクリアーに聴こえる。
 1st. stageの最初はジャジーな雰囲気で始まり、ラテン系の曲も徐々に交え、2nd. stageになるとクラシックの曲も加えられた。ただ、それでも二人ならではのアレンジになっており、曲中のインプロヴィゼイションもたっぷり聴かせてくれる。たった二人しかいないのに、ホールを満たす音の洪水に酔いしれた2時間半だった。アンコールでは、観客は総立ち状態。これ、ジャズのコンサートだよね?って思わず周りを見渡したほど(^^)。
 僕も一応ピアノを弾いてるわけで、この二人をあれこれ論評するのはおこがましいんだけど、本当に素晴らしい演奏だった。いつか、こんな演奏ができたらいいなあ・・って素直に思えたというか。それくらい、アーティスティックでありレベルの高い演奏。いい音楽を聴くと心が豊かになるし、自分への刺激にもなる。また、地道に努力しようっと!(^^)