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As you know, "Pianist/Composer/Surgeon"

小曽根真ROAD TO CHOPIN TOUR@岡山シンフォニーホール

    
 昨晩は、岡山シンフォニーホールへ。ジャズピアニストの小曽根真ショパンを弾くツアー「ROAD TO CHOPIN」。僕はアルバム発売当初から注目してたので、結構楽しみにしてた。フライヤーには「CHOPIN×JAZZ」って書いてあるんだけど、いったいどんなコンサートになるんだろう?って。
 特にPAシステムの用意もない、ステージ上にはグランドピアノ一台置いてあるのみ。ジャズのライブって感じじゃない。クラシックのピアノコンサートって雰囲気。小曽根真がにこやかに登場し、ショパンの曲を弾く思い入れみたいなものを説明しながら演奏していく。CDを聴いたときにも思ったけど、クラシックの曲、とりわけショパンピアノ曲をこういう解釈で演奏したのはたぶん初めてじゃないかな。聴いたことのある旋律、そしてきちんとスコアどおりに弾いているかと思うと、これはもう即興演奏に入ったな・・・と気がついた瞬間に、またショパンの曲に戻っている。どこまでがショパンでどこまでが小曽根の即興演奏なのか、その境目は限りなく曖昧。
 でも、そこがとても心地良い。クラシックでもジャズでもない。まさに小曽根真オリジナルなサウンド。こんなふうにショパンを弾きこなしながらジャズにするっていうのは恐らく彼にしかできないだろう。
    
 そして、注目は2ステージ目。ツアーの中では岡山で初めての共演となる、ポーランドの歌姫「アナ・マリア・ヨペック」登場。これがね、すんごくよかった!以前にブルーノート東京で彼女が歌っているのを聴いて、小曽根真が惚れ込んだらしい。それもそのはず。ささやくような歌い方から、一気に伸びやかな高音へ。ものすごい表現力で、ショパンピアノ曲主旋律を苦もなく歌いあげる。二人の掛け合いも素晴らしい。クラシック曲を主題にしているにもかかわらず、完全にインプロヴィゼイションの応酬。まさにジャズだ!って心のなかで叫んだもの。ステージ終了後CDを思わず買っちゃったんだけど、iTunes Music Storeにもあるので、できれば試聴してみて欲しい。「Anna Maria Jopek」で検索すると出てくるので。
 このコンサートを聴いて、天地がひっくり返ってもこんなには弾けないよな〜と昨日は落ち込んだんだけど(笑)、今日になって何故か元気が出てきた。よっしゃ、やったるで〜!って。うん、近日中に何かご案内できるかも。