熊本地震の後、JR九州の路線があちこちで不通になっていたけど、徐々に復旧しつつあるようで一安心。先月、別府への往復に久大本線(久留米ー大分を結ぶ)を利用しただけに、心苦しく感じてた。今日現在、徐行運転はしているものの列車が運行されているようなので、彼の地の応援も兼ねて宿泊記を。
別府出張の後、翌日は広島での用事があったため、九大本線の途中駅で下車して一泊。それが、九州の小京都と言われる日田(ひた)駅。
駅前には「H TA」の文字からなるモニュメントが。タクシーの運転手さんに、「ひとつ、文字が足らないんじゃないですか?」と尋ねると、「HとTAの間に人が立ったら、HITAの文字になるんですよ。あなたの愛(I)でHITA(ひた)を完成させてくださいってことなんです(^^)」と。なかなか洒落たことを考えるなあ〜と思いつつ、宿泊先へと移動。目指すはこちら「旅籠かやうさぎ」。
ネットを検索していてたまたま見つけたお宿。別府で温泉には入りまくったんだけど、もう一丁追加でとの目論見(笑)。日田駅からは少し離れたところにあり、なかなか風情のある佇まい。
小雨の降るなか、きれいに剪定された前庭を横切っていく。
古民家の玄関口へ到着。
中に入ると、きれいな生花が。その奥には・・
こんな囲炉裏端がある。昨年2月に訪ねた里山十帖とは趣が異なる、どこかほっとする懐かしい感じ。
少し狭くて急な階段を昇っていき、母屋の一部屋へ通された。一人旅には十分な広さ。こういう炬燵っていいんだよね(^^)。もちろん宿にも温泉はあるんだけど、川沿いに少し離れたところに別な露天風呂もあると聞き、タオル片手に歩いていく。
道すがら、うさぎのマークが入った灯籠があったりして、隅々まで気配りがなされている。ほどなくして、「ゆめ山水」という露天風呂に到着!
ここには男性湯として、「のらり湯」と「あうんの湯」という二つの露天風呂があって、いずれも高瀬川に面している。それぞれに脱衣所はあるものの、両方を行き来する間は、もちろん裸(笑)。
まずは、「あうんの湯」から。
別府とは異なり、湯が肌にまとわりついてくるような柔らかい泉質。個人的には大いに気に入った!
例によって僕一人しかお客がいなかったので(笑)、様々な角度から露天風呂を眺めてみる。う〜ん、満足(^^)。
そして、真っ裸で移動しつつ(笑)もう一つの「のらり湯」へ。
この露天風呂はとにかく開放的!周りに遮るものが一切なく野趣満点!!小雨の降り続く中、極上の湯に浸かりながら渓流のせせらぎに耳を傾けるという、これ以上ない幸せな空間だ(^^)。
もうこの露天風呂に入っただけで、日田へ来た甲斐があったなあと大満足。火照った身体を少しずつ冷ましながら、再び「旅籠かやうさぎ」へと歩いて戻った(続く)。