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進化する道後温泉♨

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 2年半ぶりに松山へ。温泉好きとしては、まずは道後に行かねばなるまいて(笑)。
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 時間に少し余裕があったため、市電に揺られ、終点の道後温泉駅一つ前の道後公園停留所で下車してみた。
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 南北朝時代から築かれていた湯築城跡が、現在は道後公園として整備されている。
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 元々は丘陵を利用した山城だったものに、二重の土塁とお堀を作って平山城となったらしい。日本各地に様々な歴史があるんだなあ。新緑と春の花々が美しかった。
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 少々散策した後、いい頃合いに道後温泉へ到着。
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 で、普通なら道後温泉本館へ行くところなんだけど・・・
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 今回は、昨年9月にオープンした新湯「飛鳥の湯」へ。『千と千尋の神隠し』のモデルとも称される本館とは異なり、外観は古代の道後をテーマにデザインされたもの。内装デザインも秀逸で、いわゆる健康ランド的な施設とは一線を画したクオリティ。レトロな雰囲気よりは、実質的に温泉入浴を楽しみたい時にはコチラもあり。実際、僕とともに券売所に並んでいたのは、フランスから来たと思われるグループ。片言の日本語で、「オトナ・イチマーイ・クダサイ!」と(^^)。
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 湯船はこんな感じ。(「飛鳥の湯」館内写真は以下のサイトより引用してます)
manimanimag.jp
 洗い場にはシャンプー・石鹸も完備してあり、確かに日本を訪れる外国人旅行者にはいいかも。ただ、湯船に浸かっているのは、僕の他にはラテン系の外国人ばかりというテルマエ・ロマエ状態は、なかなかシュール(笑)。そして、バックの壁画には決まった時間にプロジェクションマッピングが投影されるというお楽しみもあり。といってもそんなに派手なものではなく、山際に夕日が沈み、小鳥がさえずるといったものなんだけど、テルマエ・ロマエの一団はかなりビックリしてた(^^)。
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 本館にない露天風呂を備えているのも特徴の一つ。でも、実際には露天らしい開放感はなく、外の明かりが坪庭に差し込むといった程度。ただ、ちょっとした景色を眺めながらゆっくりと温泉に入るという、日本的な情緒は味わえるかな。
 「飛鳥の湯」隣には、よりリーズナブルな料金の「椿の湯」もあり。観光客以外の地元民はこちらを選ぶだろうね。
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 そして、だんだんと日が暮れてきて・・・
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 本館はこのような感じに。実は、現在4年ぶりに「道後オンセナート2018」っていうアートイベントが開催されてる。道後温泉本館は、蜷川実花さんのインスタレーションで装飾されていて、明るい時間帯でもかなり目を惹く仕上がりになってる。でも、薄暮のマジックアワーには内部の灯りも映えて、何とも艶めかしい雰囲気に。
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 こう言ったら失礼かもしれないけど、道後温泉本館が僕にはまるで江戸時代の遊郭になったかのように感じられた。今にも障子を開けて花魁が出てきそうな・・温泉場の持つ、本来的な猥雑さをアートに昇華させている秀逸な作品だなと感じた。
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 ライトアップも見てみたいなと思いつつ、夕食の時刻も迫っていたので後ろ髪を引かれる思いで宿へ戻る。うん、古き良き時代の雰囲気を今もって残している道後温泉だけど、着実に進化しているね(^^)。