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Oui! Friends..

As you know, "Pianist/Composer/Surgeon"

大岩山 日石寺  

 富山番外編を。最近、時間があると神社やお寺などに行きたくなる。歳だなあとも思うけど、欲得ではないものを求める思いもあって。

 JR富山駅の隣に富山地方鉄道なる地方私鉄があって、三浦友和主演の「RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ」のモデルにもなっている。ローカル路線ではあるものの、何か旅立ちを予感させるホーム。

 ここから電車で約15分の上市駅へ。普通電車に乗るのもまた楽し。元気のいい女子高生は全国共通(笑)。

 駅から北の立山方向へ、大岩山 日石寺へ向かう。神亀2年(西暦725年)行基が開いたのが始まりと伝えられる由緒あるお寺。参道の階段をゆっくり歩いて昇っていくと・・・

 「十二支滝」が見えてくる。水が流れ出る龍頭の頭上には、十二支の干支にちなんだ本尊が祀られている。

 もう少し昇っていくと、「六本滝」が。六大(地、水、火、風、空、識)を型どった6つの蛇口から流れる滝に打たれることにより、六欲煩悩を洗い落とすことができるという。滝に打たれる修行もされていて、年末のNHK「行く年来る年」で放映されるところだそうな。二つの滝は、側に佇んでいるだけで、心が洗われるような思いがして、しばし時を忘れる。

 日石寺の本堂がこちら。

 中に入ると、暗がりの中にご本尊である不動明王像が浮かび上がる(写真はHPから借用)。よくある木像ではなく、平安時代中期に山の斜面にある岩を直接彫って作られたもの。この天然の岩を取り囲むように本堂が作られていて、他に類のない荘厳な雰囲気。山形の立石寺を訪ねたときも思ったけど、道無き道を踏み越えて、修行の一環として岩を彫り進めたのだなあと想像する。

 色々なお願い事をして境内の施設をお参りした後に、参道にあるお茶屋さんに立ち寄る。こちらも山形・銀山温泉で見かけたのと同様、千と千尋の神隠しに出てくるお宿みたいな雰囲気。

 こちらで名物の大岩そうめんをいただく。麺の盛りつけ方が美しく、冷たい水で絞めてあるそうめんは美味。名水でとった出汁、ネギと生姜、たったこれだけの素材で満足できるんだなあと、日頃の欲深い自分を反省。それだけでも日石寺を参詣した価値があるかも。