先週後半、東京に行った後から持病の花粉症が悪化。それとともに、舌先にできた口内炎による痛みもひどくなり、まともに喋られなくなった。おまけに、原因不明の咽頭痛と頭痛が勃発。特に発熱はないのに、耐え難い痛みに襲われ、気力も萎えてしまう。
こういう時に医者というのは辛い。症状からしてだいたいの病気はわかるし、まあこれくらい時間をかければ治るだろうという見込みも。しかし、逆に言えば、少々のことでは治らないだろうということもわかってしまう(笑)。周りの人は色々心配してくれて、それはそれで本当に有難いことなんだけど、自分の中ではとにかくじっと耐えないと・・と覚悟を決めるしかない。
そんな中、とある祝賀会に出席してきた。本来であればキャンセルするところだけど、僕が幹事でお膳立てをしていたのでそうもいかない。痛み止め等を大量服薬し(あくまで医師の判断です(笑))、その時だけ何とか喋ることができるようにして。
ただ困ったことに、咽頭痛のためまともに食べることができない。朝から食べることができたのはご飯にふりかけのみ。刺激性のものは一切口にできなかった。祝賀会なのに、御膳に箸もつけないなんてこれも失礼な話だ。幸い、会場は懐石料理の一扇。ここは、料理の味もさることながら、盛りつけ方やお皿を目で楽しむことができる。
最初に出てきた料理がこちら。重箱のような器を「祝」と書いた和紙で包んであり、紐をほどいてから食べるという趣向。うん、やはりやってくれるな〜と感心。もちろん、中に入っていた前菜も優しい味で、こんな状態の僕でも食べられる。
その後も、次々に出てくる料理のすべてがほどよい感じで。もちろん、おじいさんみたいに少しずつ時間をかけてゆっくり噛んでゆっくり飲み込むといった作業を繰り返していたんだけど(笑)。
で、最後に出てきたのがこちら。メイン料理の後に土鍋で炊いたご飯が出てくるという、一扇ならではの趣向。今回は、旬のものということで筍ご飯だった!これが、この日の僕にはぴったり。熱すぎず、味も濃すぎず、ご飯の炊き方もほどよくて。朝からまともに食べてなかったのもあって、思わず仲居さんにお代わりを頼んでしまった(笑)。やはり、日本人というものは最終的に和食、それもご飯に行き着くんだよね〜と感じ入りました。