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Oui! Friends..

As you know, "Pianist/Composer/Surgeon"

一扇@北区田町

 先日、大学医局時代の恩師を囲む集まりがあり、懐石料理「一扇」へ。いつもB級グルメのことを書いてるから、そんなものばかり食べてるように思われがちなんだけど(笑)、ちゃんとした料理も勿論いただいております。

 この集まり、二年に一度開いていて何と僕が最年少!つまり各所で責任ある立場になっている諸先輩方に囲まれてるわけ。以前は怖くて近寄れなかったような先輩に、今その年代になってみて初めてわかるようなことを教えてもらえたりする。最近、こういう上下関係の繋がりって薄れているけど、古くてもいいものはいいって思う。
 で、話は戻ってなぜ「一扇」のことをわざわざ書こうかと思ったかというと・・・
 岡山でも有名な高級割烹料理店だから、味には間違いがない。盛り付けも美しいし。懐石のメイン料理が出された後に、ちょっとしたサプライズが。

 黒い土鍋が運び入れられ、そこに着流し姿の男性が登場。どうあら「一扇」のご主人みたいで、やおら着物を襷がけに。何が始まるんだろう?と思ってると、その土鍋の中には、新潟県南魚沼の棚田で収穫されたという新米が炊いてあった。何でも色々と吟味しながら最も美味しいお米を作ってくれる農家と契約しているらしい。それを、ご主人みずから皆に配膳してくれるという趣向。まさに炊きたての新米が今宵のメインディッシュだった!なかなか粋な計らいだね。
 僕も今年の3月に新潟を訪ねたけど、特にお米の美味しさは絶品。どこに行ってもご飯をお代わりしてたほど(笑)。実際、少し甘みを感じるこのご飯は美味しかった!
 そして、もう一つサプライズ。会に出席していた先輩の一人がご主人と古くから知り合いで、それも「屋台時代からのお客さん・・」と!え?屋台??この4階建てビルの高級割烹が??
 なんでも、屋台から出発して、苦労しながらここまで店を大きくしたらしい。その先輩に対しては、「いやー、昔からいうとだいぶんお顔が古びましたなあ(笑)」とお客さんなのに平気で失礼なことを言える間柄。でも、おもてなしの心は一流。だから、このご時世でもお客さんが絶えないんだね。
 二つのサプライズに心はホカホカ。今度「一扇」を予約するときは、この先輩の名前を出してご主人にサービスしてもらおうよ!とお調子者の後輩一同は笑い合った次第。