先週以来、ちょっと身辺がばたばたしていて、なかなかブログ更新もままならず。忘れないうちに、先週行ったゴッホ展のレポートを。
学会発表を済ませた後に、ホテルをチェックアウト。そのまま帰ってもよかったんだけど、折角関東方面へ来てるんだし、東京まで足を伸ばしてから帰ることにした。お目当ては、国立新美術館で開催されてる「ゴッホ展」。
横浜の「ドガ展」も見たし、ある意味お腹一杯ではあったんだけど、やっぱりゴッホとゴーギャンは大好きな画家ではあるし、見られる機会があればと思って。
今回は、ゴッホ没後120年ということで、若き日のゴッホが如何にして偉大な画家となったのか、そしてどのように終焉を迎えたのか、その足跡をたどることのできる展覧会。
ドガと同じく、ゴッホも名画の模写をデッサンして実力をつけたらしい。つい、鮮やかな色彩の絵に気をとられてしまいがちだけど、基本的な素描能力はやはり卓越している。ゴーギャンとの共同生活で有名なアルルの家に移り住んでからは、いわゆるゴッホらしい作品を描くようになった。ゴッホの寝室が原寸大で再現されているので、これは要チェック。
僕が気になったのは、その後精神を病んでサン=レミ=ド=プロヴァンスの療養所に入ってから書き上げた「アイリス」という作品。ゴッホらしい黄色のバックに、花瓶にいけられたアイリスが目に飛び込んでくる。有名な「ひまわり」と同様、静物画であるものの圧倒的な迫力を感じた。
東京の後、来年からは九州でも開催されるので、西日本に住んでる人はそちらに行ってもいいかもね〜。