10月9日、OJF-9の最終イベント「JAZZ DREAMER 2010」が無事終了。コンサートが盛大に終わったことで、1年間のしかかっていた肩の荷をようやく降ろすことができた。8月の幻想庭園ステージから始まり、10月のちゅうぎんまえジャズナイト、しろちかジャズセッション&アートバザールに参加してくれたOJF実行委員・ボランティアスタッフ、ミュージシャン、そして陰ながら応援してくれた多くのサポーター、イベントに足を運んでいただいた観客の皆様に、この場を借りてお礼を言いたい。本当にありがとうございました。
まだ、全体を振り返る余裕はないし、辛かったこと、嬉しかったことなど様々な思いが浮かんでは消える。自分の中でもう少し整理をして、僕の目から見たOJF-9の記録を書いていけたらと思う。
最後に、コンサート当日ヴァイオリニストの寺井尚子さんからお褒めの言葉をいただいた、「JAZZ DREAMER 2010」パンフレットに書いた文章を、少々長くなるけど転載する。9月末の締切間近に急ぎ書いたものだけど、今の気持ちをよく代弁していると思う。不幸にしてコンサートに来ることができなかった方々へ届けたい。
Good Bye! OJF-9!
9年目を迎えたOJF:おかやまJAZZフェスティバル。立ち上げ時から関わっている自分にとって、「思えば遠くへ来たもんだ・・」といった心境だ。決して平坦な道のりではなく、様々な困難や障害と出会う中、どうしてここまで続けられたのだろう?と問い直してみると、ただ単純に夢を見続けていたかったからだとしか言いようがない。恐らくこれは僕だけの動機ではなく、OJFをサポートしてくれる様々な人々に共通する思いだろう。
だからといって、皆が同じ夢を見て同じ目的に向かっているわけではない。各人がそれぞれ違う夢を持ち、自らが設定した目的に向かってゆるやかに協力し合っている。小さな夢が結集して大きな夢になり、いつしか現実のものとなっていく。単なる市民ボランティアが、法外なリスクを抱えながらも著名アーティストのコンサートを開催してきた意味は、まさにここにある。
ステージに立つアーティストも例外ではない。既に名声を博した後に、ジャズシンガーになりたいという夢を実現させるべく活動する森山良子。ジャズというフィールドでヴァイオリニストとしての夢をかなえた寺井尚子。アーティストの大きな夢に、我々一人一人の小さな夢を「合わせ鏡」の如く重ねたら、夢は無限に拡がっていく。約1年かけて企画したコンサートの中でそう感じる一瞬がきっとあるはず。
見果てぬ夢はない。夢は必ず実現する。そう信じて、OJFの仲間達は今後も活動していくにちがいない。それぞれのフィールドで、それぞれに夢を見続けながら。