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肥後国・熊本へ  

 だんだんと時系列が最近になってきたよ〜(^^)。ちゅうぎんまえジャズナイトの翌週、出張で熊本へ。AM6:51岡山発の九州新幹線「みずほ」に乗り込み、AM9:04には熊本へ到着。2時間あまりで着いちゃうんだから、九州も近くなったよね。まずは午前の予定を済ませ、昼食休憩の時間に熊本城へ。一昨年の夏、宮崎から熊本経由で帰ったんだけど、市内を散策する時間がなかったので、城マニアとしては是が非でも行かねばと思っていた。一般的な入場口である頬当御門ではなく、須戸口門から登城。
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 そそり立つ石垣。これが、加藤清正が築城した熊本城の魅力なんだよね〜。
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 武者返しという、上方へ行くほど垂直に近くなる石垣。そして、その大きさに驚く。
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 一緒に写っている人影との差で、石垣の大きさがわかってもらえるはず。近世以降の城って、政治や経済の中心あるいは権威を象徴するようなもので、そんなに高い石垣をめぐらせる必要はなくなったけど、文禄・慶長の役後に築城された熊本城はまさに難攻不落。明治になってからの西南戦争で、籠城していた政府軍に対して西郷隆盛率いる薩摩軍は城内に入れなかったという。残念ながらこの戦いで主要な楼閣は焼失。昭和になって天守閣が復元された。
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 さすが、日本3名城(他、名古屋城、姫路城)と言われるだけあって、堂々たる大天主だ。最上階まで昇ると、熊本市街を一望できる。
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 大天主の傍にある、唯一焼失を免れた宇土櫓。その後ろには広大な二の丸広場がある。熊本城は茶臼山丘陵に築かれた平山城だけど、城内にはかなりの高低差があり、自然の要害をうまく利用した設計。だから、都市部に作られた大阪城名古屋城の大きさともまた異なるスケール感があって、城マニアにはたまらない(笑)。そして、何より熊本市民に城が愛されているか、よくわかるのが復元にかける意気込み。現在工事中の名古屋城に先立ち、平成20年に熊本城本丸御殿が既に復元されている。
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 時代劇に出てきそうな大広間。お殿様が奥にいて、武者がずらっと並んでいるのを想像しちゃう。そして、圧巻は「昭君之間」。
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 まさに藩主=お殿様がいた空間。質実剛健とした武家屋敷の中で、ここだけは絢爛豪華。一節によると、万が一の際に加藤清正豊臣秀頼を迎え入れるためにつくられたとも。だけど、この規模で本丸御殿を細部に至るまで忠実に復元しちゃうなんて、熊本の人は凄い!この先もまだまだ復元予定の櫓や門があるようだし、また来てみたいね(^^)。