岡山地方は台風21号が通過し、ホッと一安心。西日本豪雨被災地に影響がなければいいんだけど。でも、まだまだこれから台風の進路にあたる地域では災害に対する備えが必要だし、大きな被害がないことを祈っております。
さて、北海道から九州まであちこち行ってるばかりではなく、日々仕事に取り組んでいることを格別アピールしたいわけではないんだけど(笑)、昨日行った手術は僕にとって一里塚となるものだったので、この場にちょっと書かせてもらいます。
外科医にとって、技能を磨き、自らをレベルアップし続けることは何より大事。難しい手術であっても、確かな技術によって安全に遂行すれば、患者さんの命を守ることができる。しかし、一つの技術を習得しても、すぐに次の課題が見えてくる。医療は絶えず進歩し、よりクオリティの高い手術が求められるんだけど、こちらは生身の人間なので、高度な技術をそう簡単には習得できない。我々の職場では失敗は許されないし、患者さんの安全を確保しながら少しずつ前向きにチャレンジしてきた。
で、その成果もあって、ここ数年間自分の中で目標としてきた難易度の高いひとつの術式を、昨日きちんとやり遂げることができた。これは、僕の単なる自己満足に終わる話ではなく、手術を受ける患者さんにとって大きなメリットとなる。だからこそ、これまで精進してきたわけなんだけど(^^)。
そして、ひとつの課題をクリアーしたことで、また違う世界が見えてきた。目標を達成したのではなく、単に通過点に過ぎないんだなと。これからも、別な一里塚が自分の前に現れるのだろうと考えると、やれやれ・・と思う半面、幾分楽しみな気もしてる。自分の努力が少しでも患者さんのためになるのであれば、やり続ける他はないから(^^)。