先月ライブから、ちょうど3週間経過。その間に、色々な出来事があった。まず、何といっても先週末の西日本豪雨災害。被災された方々には、心よりお見舞い申し上げます。僕の職場からも先週末DMAT(災害医療派遣チーム)が出動し、岡山県に関しては現地の状況報告を受けていた。その後、被災地域への診療支援が始まっていて、現在も継続中。この3連休は猛烈な暑さになりそうで、避難所で熱中症や脱水症状にならないよう、くれぐれも留意していただきたい。
「晴れの国岡山」というキャッチフレーズからして、岡山人は災害に対するリスクヘッジが足らないないなどと言われることが多いけど、決してそんなことはない。岡山県には旭川・吉井川・高梁川という3つの水系があり、年間降水量が少ないにもかかわらず、なかなか渇水にならないという恩恵を被っている。逆に言えば、水量が豊富なため梅雨や台風の時期に下流地域は水害に悩まされることが多く、先人たちは色々な知恵をしぼって河川をコントロールしてきた。江戸時代に築かれた百間川(旭川の放水路)もその一つで、今回の豪雨で岡山市中心部が被害に遭わなかったのは、まさにそのおかげだと思う。しかし、想定を遥かに超えた雨が短時間に降り続いたため、一部地域で堤防の決壊や土砂崩れなどどうしようもない事態が起きた。自然の力に抗うのは難しいという現実をまざまざと見せつけられた。
ただ、その後の岡山人の頑張りと団結力には目を見張るものがあった。どちらかというと、隣の人は何する人ぞ的な雰囲気が強いと言われているが、いち早く救援物資が集まり、ボランティアの参加も想像以上。そして、特筆すべきは皆が自分にできることを少しずつやってるということ。夏休みを利用してボランティアに参加する学生、自分のスキルを生かして被災者を支援する職業人、知り合いを通じて友達ネットワークで支援物資を集める人々など、え?こんなところでこんな人が?と驚かされる。復興にはまだまだ長い道のりがあるだろうけど、我々岡山人はこの苦難を必ずや乗り越えられると信じている。もちろん、自分もその一翼を担うつもり。
上の写真は、先月ライブ時にいただいたもの。いわゆる花束?ではなく、くまの花束(^^)。一人の暖かい心が、他の人に伝わり、勇気づける。こういう辛い状況だからこそ、皆に明るい笑顔が戻るよう、僕も微力を尽くしたい。