続いては、瀬戸芸秋会期のレポ。3年前と同じく、児島港から本島へ船で渡った。ちょうど臨時便が来ていたので船へ飛び乗る。
元々は遊覧船みたいで、船内のお座敷に皆さん座っていた。僕はというと、満席だったため船首近くで立ったまま乗船。逆に、窓から風景が見渡せてよかったね。で、本島へ到着したものの、香川県側からの来場者が既に多数上陸しており、レンタサイクルは全く残っていなかった(涙)。とりあえず、港の近くにある作品を見ようか・・と思い、浜辺へ。
「No.142:そらあみ」。魚網を繋げて作品にしたもの。青い海に様々な色が映えて綺麗だった。そこから、ぼちぼち歩いていくと・・・
ん?何かやってるぞ?瀬戸芸のイベントではなさそうだけど・・・看板には「塩飽本島合同文化祭演芸会場」って書いてあるなあ。
ちょうど、島のお祭りをしてるみたい。日本舞踊の次は、子供たちのソーラン節。古民家を改築したようなステージがあって、楽しそう(^^)。レンタサイクルもなくて島内の移動もできないし、作品観覧は止めてここでまったりくつろごうと考え・・
ハイ、島の皆さんと一緒に演芸を楽しみつつ、朝からビール&焼き鳥(笑)。こういう島時間、いいなあ(^^)。ちょっと小腹が空いてきて、屋台を物色。
うわ、この「ほんたかチャーハン」が気になる〜。それに、地元のおばちゃん達がうどん作ってるし〜
ということで、うどんとチャーハンもゲット!うどんはあっさり出汁で、チャーハンはピリっと辛い。なかなか、グーな取り合わせ(^^)。
ほろ酔い加減で気持ちよくなり、本島で作品を見る意欲は完全に失せ(笑)、再び港へ戻って第2の目的地:高見島へ船で移動。
「No.148:漁師と職人」。手前の小さな船に載せてある沢山の蛸壺。ここからすぐ近くに・・
「No.149:時のふる家」。古民家の壁からアクリル板を様々な角度で差し込み、真っ暗な内部から見るとこうなるわけ。外の光がアクリル板を通ってキラキラ光って幻想的。そこから、山側へ向かって歩いていく。
「No.154:よなべのみやげ」。海を見下ろすことのできる高台に、多数の陶片が飾られている。それぞれに、高見島にちなんだ図案が描かれている。ここから更に坂道を登っていく。
「No.151:たゆたう庭」。今回、最も気に入った作品がコチラ。すべて塩で描いたもので、塩飽諸島周囲で渦を巻く潮の流れを表現。斬新かつ、緻密な作品だった。この展示の1階が「No.147:海のテラス」。
対岸の多度津方面まで見渡せる眺めのいいイタリアンレストランが併設されてる。3年前に来たときはランチタイムを過ぎててフードは終了していたため、今回はリベンジ!
もう、朝からビール飲んじゃったしね(笑)。迷うことなく、白ワイン&海老のジェノベーゼソースパスタ(前菜付き)をオーダー。豊島の「島キッチン」とは趣向が異なり、本格的なイタリアンの味付け。リーズナブルプライス&マイウ〜で大満足(^^)。ワイン飲んで元気になったので、更に坂道を登っていくと・・
大聖寺に到着。ここは、映画「男はつらいよ 寅さんの縁談」でロケに使われたらしい。で、ここでもおもてなしが!
平地が乏しく米がとれない高見島で根付いた郷土料理の茶粥。お寺の境内で振る舞われていたので、パスタを食べた後だったけど、いただくことにした(笑)。〆の一杯みたいな感じで、さらさらっと食べられる味。これに漬物とかを加えると、その美味しさが際立ってイイ。手作りの爪楊枝入れも嬉しいよね。
もう、作品を見るんだか、食べてるんだかわからない状態だけど(笑)、最後の目的地:粟島へ。
前回も思ったけど、粟島って何気に面白いディスプレイがあるんだよね。港に着いたそうそうにこれだし(^^)。
「No.156,157:瀬戸内海底探査船美術館プロジェクト」。日比野克彦デザインによるもので、実際に海底から引き揚げたものが陳列してある。
前回は閉館してて入れなかった、粟島海洋記念館。瀬戸芸の作品はないんだけど、中には旧海員養成学校ゆかりの展示あり。
ここを卒業した船乗りたちが、世界各国を旅した記録が展示されてて興味深い。今なら飛行機でササッと移動しちゃうけど、船旅って憧れるなあ。
ということで、本島〜高見島〜粟島を巡る訪問記はおしまい。瀬戸芸も3回目となり、瀬戸内の島々で開催される芸術祭のあり方も変わっているよう。実際、再び島への移住者が増えているようで、保育所や小学校が再開されているらしい。単に作品を見てスタンプ押して廻るだけではなく、本島の文化祭みたいに島の住民とも触れ合っていくような交流もいいのかなと。小豆島も含めて、島の人々によるおもてなしはすごく温かったしね。結果的に、僕も島を巡って食べ歩きみたいな感じになっちゃったし、瀬戸芸の時期だけではなく、またそれぞれの島々を訪れるのもいいかなと思いました〜(^^)。