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Oui! Friends..

As you know, "Pianist/Composer/Surgeon"

辻井信行ピアノコンサート  

 今日の午後は、来月ライブの個人練習をみっちりしようとしていたところに、OJF事務局長Yさんから突然の電話。本日岡山で予定されていた盲目のピアニスト辻井信行さんのコンサートへのお誘いだった。当日キャンセルされたお客様がおられるとのことで、真っ先に僕へと声をかけてもらえたよう。開演は午後3時、電話があったのは午後1時半。二つ返事で「行きます!」と返答し、急ぎ岡山シンフォニーホールへ。

 会場は3階席まで満席。開演ぎりぎりに到着して何とか席に辿り着き、隣の席を見るとレディオMOMOのパーソナリティー上別府さんと、同じくFM岡山の大橋さんが座ってた!!偶然ですね〜と挨拶しながら、すぐに演奏が始まる。
 第一部はドビュッシーの曲。辻井さんの奏でるピュアな音はドビュッシーの色彩感を存分に表現している。しかし、あまりにもマッチし過ぎていて、少々物足りない感じも。

 続いて第二部はショパンの演奏。ここで辻井さんの演奏に火がついた。物悲しくも激しい情念が込められているショパンの曲を、素晴らしいテクニックで存分に奏でてくれる。ピアニッシモの音にまできちんと想いが込められていて、音の粒がきれいに揃っている。マズルカポロネーズ、音とリズムの洪水に思わず身体が動いてくる。
 鳴り止まない拍手の中で何度もアンコールに辻井さんが登場。ただ挨拶だけするのかと思ってたら、まさかのオフマイクでトーク。かと思うと、いきなりピアノを弾き始め、ラストはパガニーニのヴァイオリン協奏曲をピアノ用にリストが編曲したラ・カンパネラ。まさに、ピアノという楽器の実力を最大限に引き出す様な演奏!これには完膚なきまでにノックアウトされた。
 ひとつ嬉しかったのは、辻井さん、本当にピアノが好きなんだなってことがこちらにまで伝わってきたこと。まだ弾き足らない様子だったしね。その気持ちだけはこんな僕にもわかったかな。百倍くらい実力差はあるけど(笑)。