去年もジャズフェスが終わった後に、同じようなことを考えた。あー、これでまた好きな音楽が自由に聴けるって。今日は朝から雨。こんな日には、やはり正統派のジャズが聴きたくなる。
そんなわけで選んだ一枚はこれ。
2007年に発売された、トリオ結成25周年記念のアルバム。最新作と言いながら、2001年モントルージャズフェスティバルで演奏されたもの。キース自身の言葉で言えば
This is a concert recording I was holding onto until the right moment presented itself〜
that now is the time to hear it.
確かに、その時代によって求められるものが違うと思うし、受け入れられる表現も同じじゃない。でも、本当の表現者（アーティストといってもいい）は、時代におもねることなく、自らの身体から湧き出てくるものを最高の形で提供できるのだろう。絶えず、様々なものが消費され忘れられていく中で、7年前の録音を「とっておきのやつがあるんだ」って聴かせてくれるのって、逆に新鮮だと思う。
一瞬の輝きが時を超えて再び灯り、永遠に光り続ける。そんな体験ができたら、最高にハッピーだろうね。
