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Oui! Friends..

As you know, "Pianist/Composer/Surgeon"

ミニ里帰り  

 今日は母の日でもあったので,久々にちょっとした里帰りをしました.僕の母はOJFを始めるちょっと前から身体を悪くしているので実家には今いないんですが..いわゆるお見舞いも兼ねてお花を持って行きました.

 なぜ,こんなお花の写真などを撮っているかというと,職場の研究費で一眼レフのデジカメを買ってもらったからなんです!これが元カメラ小僧であった僕のハートをギュッとつかんでしまったんですよ.実は,大学1年の時にRape IIというバンドを一緒にやっていた3人(ジャズとの出会い(高校生編) - The Life and Music Crossroad参照)でアート集団(今から考えると身の程知らず!)を創ろうとしてですね.バンドリーダーだったK阪氏がコラージュを,僕が写真を,そして現在OJFのポスターを頼んでいるY氏が絵を書いて,画廊を借り切って3人展をしたんですね.
 頑張って作品をそろえたものの,画廊のオーナーにはケチョンケチョンに内容をけなされてでですね(涙).Y氏の絵はいいが,お前(僕のことです)の写真は全然ダメだ,何か違うことを考えてこい!と言われ,どうしたらいいかわからないから,とりあえずスタジオでソロピアノの演奏を録音して,バックで流すことにしたんですよ.そしたら,逆にそのピアノの方をオーナーには気に入られて,「お前,写真はあきらめてこっちでやったほうがいいぞ!」と言われ現在に至るというわけなんです.(何かトホホな話ですよね・・でも,断っておきますが,写真を撮影するというよりは,カメラというメカをいじるのが好きだったんです..写真の腕前は勘弁してくださいネ)
 まあ,そういう率直な言われ方をしたのが今ではよかったんではないかと思ってますけどね.3年ほど前に「和楽器とジャズ」というコンサートで僕が弾いた時の音源(「ノスタルジア」っていう曲です)を,OJF事務局長のYさん率いるFree Frightさんが編集して同じようにこのページ(http://www.ojf.gr.jp/contents/gallery_contents/photomovie_06_1/gallery_06917lunes.html)のBGMで使っていますので,興味ある方は聴いてみてください.(ブロードバンド環境じゃないと,ちょっと厳しいかもです!)
 この曲を作ったときもそうなんですが,僕は昔を振り返るときに必ずこの風景を思い浮かべます.

 僕はこの橋を毎日渡って学校に通ってました.旭川にかかる「大原橋」っていうんですが,手前に赤い鉄橋があって,その向こうはコンクリート橋になってます.なぜそんな不揃いなことをしたのかというと,本当は全部鉄橋になる予定だったのが,第二次世界大戦が始まって鉄不足になったため,一つの鉄橋だけつくって後はコンクリート橋にしたそうです(僕の亡父談).コンクリートの橋をいくつも渡って,最後の赤い鉄橋を渡ったら家に帰れる..そんなことを考えながら下校してました.
 全長450メートルある橋なんですが,上流に「新大原橋」というのができたために一時はこの「旧大原橋」を落とす計画がありました.なぜなら,一つだけある赤い鉄橋のさび止め塗装に維持費がかかるからでした.鉄がないからコンクリート橋にしたのに,逆に鉄橋のために橋を落とされるというのは何とも皮肉なことです.
 周辺住民の陳情もあって,何とか「旧大原橋」は今でも旭川にかかっています.最近はカヌーやキャンピングでこの辺りを訪れる人も多いようです.もし,この「大原橋」を見たらできれば「新」ではなく,「旧」の方を渡ってみてください.それも歩いてです.あなたの心の中のノスタルジアにきっと響くと思いますから..