OJFを振り返るシリーズ,今回はおかやまJazzフェスティバル(OJF)になぜMusic Crossroad(ミュージック・クロスロード)という副題がついたのか,説明したいと思います.
「OJF誕生秘話」のところでも言及していますが,平成14年1月に最初の実行委員会が開かれる前に,実は主だったメンバーで集まったんですね.平成13年12月初旬だったと思います.そのときに,どういう名称でイベントを企画するかということを話し合いました.まず,そもそもの言い出しっぺのH氏が,全体の名称は絶対に岡山ジャズフェスティバル(表記は「おかやまJAZZフェスティバル)にしたいと言いました.兼ねてより氏はモントルージャズフェスティバルのようなイベントを岡山でやりたいという希望を持っていたからです.モントルーというのはスイスにある街で(http://www.myswiss.jp/area/08/montreux.htm)そのジャズフェスティバルは世界的に有名なんですね(オフィシャルホームページ:http://www.montreuxjazz.com/index_en.aspx,ガイドページ:http://www.aomori-net.ne.jp/~yamagen/montruex/top.htm).(ちなみに,僕の大好きなQueenのボーカリスト,故フレディー・マーキュリーの銅像がレマン湖畔に立っています.いつか見に行きたいです!)マイルス・デイヴィス,ビル・エバンスなどの名演奏も過去に繰り広げられ,街全体がジャズで満たされる雰囲気になるんですね.
今から考えると本当に夢のようなことを考えていたなあと思いますが,以後この「おかやまJazzフェスティバル」という名称に良くも悪くも振り回されてきました.良い意味でいうと,一種のお祭り的な感覚で岡山市民の皆さんに気軽にジャズという音楽に触れあってもらえるようになりました.ちなみに昨年の延べ観客動員数(コンサート,街頭イベントなど)は1万人を超えており,リピーターも多いようです.着実に岡山の街にジャズフェスティバルが根付いてきているなという感じがします.
悪い意味でいうと,岡山という地方都市においても,様々な立場でジャズに関わってきた方々(これはミュージシャンを含めてです)がおられるのですが,そういうジャズ関係の人たちがOJFを機に一同に会するものとはなっていないということです.まあ,OJF実行委員会はOJFというイベントを行うために音楽好きなボランティアが集まってできたのであって,岡山のジャズシーンを代表する組織ではないのですが,何しろ名前が大きいものですから(笑)色々と誤解を生じることもあります.ただ,様々な意見を聞きながら,やはりいつかはモントルージャズフェスティバルのようにOJFが育っていったらいいなあと思っています!
それで,正式名称の経緯に戻りますが,日本のジャズフェスティバルというとすぐ浮かんでくるのは横浜と神戸です.横浜はジャズプロムナード,神戸はジャズストリート,いずれも「道」にちなんだ名称にしています.じゃあ,岡山はどうしよう?ということになって,不肖私が「交差点」ということで「クロスロード」というのはどうですか?と提案しました.岡山ジャズクロスロードでもいいんじゃない?とも言ったのですが,先に述べたH氏が,岡山ジャズフェスティバルという名称は絶対に譲れないと反対したため,じゃあ副題を付けましょうということになりました.ただ,クロスロードでは分からないので,様々な音楽が出会うということで「ミュージック・クロスロード」と名付けました.ちょうど,岡山市内で企画していた街中イベントが交差点周辺で行われる予定であったことも命名理由のひとつとなりました.
当初はこのように比較的あっさりと決まったわけですが,以後Music Crossroad(このブログタイトルにもなってます)というコンセプトが大きな意味を持つようになってきます...