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レオナルド・ダ・ヴィンチ&ミケランジェロ展@三菱一号館美術館〜カフェ1894

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 久々に東京へ。空き時間は僅かしかなく、丸の内口を出て東京国際フォーラム側へと歩いていく。
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 お目当てはこちら。東京駅の駅舎と同様に、クラシックな外観の三菱一号館美術館。ここで、レオナルド・ダ・ヴィンチミケランジェロの展覧会をしている。ルネッサンス時に活躍した二人の偉大な芸術家。それぞれに沢山の作品があり、個別に扱われることが多いんだけど、今回は完成作の前に習作として描かれた素描(デッサン)を中心に展示している。
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 二人とも大作を創っているイメージがあるけど、その中に描かれる人物それぞれに対してきちんと素描を行って準備をしている。ルネサンス期には、「〈自然〉を母として、〈素描〉を父とすると、〈建築〉〈彫刻〉〈絵画〉の3姉妹がいる」と言われていたそうで、レオナルド・ダ・ヴィンチは「画家は、まず優れた師匠の手になる素描を模写することに習熟しなければならない。」と語っており、ミケランジェロも同様に素描の重要性を強調していた。やっぱり何においても基本が大事なんだなあと改めて実感。上の写真は二人の代表的な素描を拡大して展示しているもので、左側が「最も美しい」素描とされるレオナルド作《少女の頭部/〈岩窟の聖母〉の天使のための習作》、右側がミケランジェロ作《〈レダと白鳥〉の頭部のための習作》。素描一つをとってみても、かなり違いがあるのがわかる。一見して、レオナルドの素描は柔らかいタッチで優しい感じだけど、実は立体をどのように二次元空間に落とし込んでいくか、解剖学まで駆使して作り上げた精密工芸品のようなもの。それに対して、ミケランジェロの素描はどちらかというと感性を重視したもので、自分の中にあるイメージを卓越した技術で描き出している。
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 展示最後には、ミケランジェロの未完作品「十字架を持つキリスト像(ジュスティニアーニのキリスト)」が。絵画もいいけど、空間を使って表現される彫刻って魅力的だなあと思った。三菱一号館美術館のクラシックな雰囲気とすごくマッチしていたしね。
 本来は別な場所でランチにしようと思ってたんだけど、この雰囲気をもう少し楽しみたいなと思い、美術館に併設されている「1894カフェ」へ。
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 展示にちなんだ特別メニューもあり。こちらにも惹かれたんだけど、今回オーダーしたのは・・
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 渡り蟹のナポリタンアメリケーヌソース仕立て(^^)。一見すると、ペスカトーレのようでしょ?でも、食べてみると全然違う。アメリケーヌソースっていうのは、フランス料理におけるソースの一種で、海老の殻と香味野菜を炒めた後に魚の出汁やエビミソを加えて煮詰めるもの。これをベースに濃厚なナポリタン風に仕上げているもので、これまで食べたことないような味付け。本当に美味しかった!
 というわけで、貴重なスキマ時間は終了し、その後のスケジュールへ・・