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オルセー美術館展「ポスト印象派」@国立新美術館

 続いて、この前東京に行った際に立ち寄ったオルセー美術館展印象派以降の作品って結構人気があるから、よくこういった展覧会が開催されてる。ただ、今回はパリのオルセー美術館が改装に入るため、115点もの秘蔵の作品が貸し出されることになった。そしてその半数が日本初展示とのこと。質・量ともに過去最高のオルセー展だ。
    
 まず、国立新美術館内のギャラリーに入ってみて驚いた。文字通り、芋の子を洗う状態(笑)。本家のオルセーでもこんなことはなかったし、有名なある一点の作品周囲に人が群がっていることはあるけど、全体を通じてこんなに混雑していたのは初めて。それもそのはず、どの作品をとっても素晴らしい。ポスト印象派と言われる個々の画家たちの卓越した才能。無理やりジャンル分けするのも難しいくらい個性に溢れている。そして、その個性が一同に会すると、これがまた凄い。今からずいぶん前のことではあるものの、自分がまさにそのムーブメントの中にいるかのような興奮を感じる。
 フライヤーのデザインにもなっているアンリ・ルソーの「蛇使いの女」は、まるで映画アバターのナヴィ族を彷彿とさせる。というか、これが100年も前の作品とは・・・
 そして、僕が一番惹かれたのは、ゴッホのこの作品。

 1888年作の「星降る夜」。独特のタッチで、幻想的な夜景がカンバスに再現されている。こういう色を抑えた表現でも、きちんとゴッホらしい感じ。ゴッホばかりではなく、他の画家も素晴らしい作品が数多展示されている。一人の画家にスポットを当てるのもいいけど、こうやって一挙に見ると「ポスト印象派」のイメージが何となくできてくる。
 グッズで気に入ったのはこちら。A4書類を納めるファイルなんだけど、全部で114作品が散りばめられている。
    
 国立新美術館の企画展は8月16日までの開催。マネ展の後に、ぜひオルセー展を見ることをオススメします。印象派以前からポスト印象派まで、国内で全て見られるチャンスはそうそうないから!