昨日は当院の創立記念日。毎年記念講演があるんだけど、今年はノートルダム清心学園理事長の渡辺和子さんに来ていただいた。有名な方ではあるけど、実際にお話を伺ったことがなかったので、何とか仕事の段取りをつけて90分の講演を拝聴した。
午前中はノートルダム清心女子大学の入学式に出席され、午後に急ぎ到着されたのもあって、冒頭少し疲れているのかな?と思いきや、話の本論に入るところでパチッとスイッチが入ったように生き生きされてきた。御年86歳でありながら、凛とした美しい声。日本語のみならず英語の発音もキレイだし、声の抑揚・強弱が絶妙で、聞くものの心にすーっと言葉が届いてくる。
講演の内容としては、直近のベストセラーに書かれている様々な人生訓が散りばめられていたんだけど、僕自身が興味を持ったのは渡辺和子さんの人となり。僕みたいな若輩者がこんなこと言うのは失礼だとは思うけど、細かいことを意外に気にする人で(岡山弁で言うと「気にしい」)、もうちょっと言うと、それを根に持つ人だなって(笑)。
ただ、ここで終わってしまわないのが立派なところで。どうして気になるんだろう?という疑問に真正面から向き直り、その対策を粘り強く考える(いい意味で根に持つってこと)。そして、ある瞬間に「こうあらねばならない」とわかったら、即座に自分のやり方を変えて実行する。それが、「置かれた場所で咲きなさい」ってこと。自分は別に悪くないんだ・・周りの環境がよくないから、状況が悪いから、誰も助けてくれないからって言い訳するのではなく、まず自分から変わりなさいと、自らの実体験を元に教えていただいた。
それから、著書の中にも書かれていることなんだけど、微笑ましかったのは「不機嫌は立派な環境破壊です!」って真顔で言われてたこと。こりゃあ、気をつけないと!って反省しましたよ、早速(笑)。