一昨日、わずかな時間を見つけて西宮まで行ってきた。お目当ては、このコンサート。
山下洋輔が、自身のピアノ協奏曲「エクスプローラー」を、佐渡 裕が指揮するPACオーケストラと競演するもの。昨年、東京フィルとのコラボで話題になったが、西日本ではこのたびが初演だと思う。OJF-6の時に「ジャズバトル2007」と題して、山下洋輔と渡辺香津美との競演を企画したが、このたびはオーケストラとのバトルということで、興味津津。
会場は、兵庫県立芸術文化センターで、Hyogo Perfoming Arts Centerの頭文字をとって、PACと呼ばれる。阪神・淡路大震災後10年の節目に、文化復興のシンボルとして建築された。芸術監督には、佐渡 裕が就任し、オーケストラの指揮は勿論、公演のプロデュース、人材育成などにも力を入れている。
阪急西宮北口駅と直結していて、アクセスも良好。大ホールは2001席で、岡山のシンフォニーホールとほぼ互角。ただ、レストランやビュッフェがあちこちに配置されていて、演目の前後の時間も楽しく過ごせる。欧米のホールを彷彿とさせる洒落た社交場といった感じ。
内装も木目調で、座るだけで落ち着いた気分になる。新しいはずなのに、どこか懐かしい雰囲気。
演奏自体は、まさに『まいりました〜』って感じで、クラシックファンを前に、さすが山下洋輔御大、堂々とした演奏だった。演奏が終わるや否やカーテンコールの嵐で、2回もアンコールに応えてたし。
内容的には何の不満もなかったんだけど、これがジャズ主体のイベントで、山下洋輔と競演させるためにオーケストラを呼んできて、ジャズファンで埋め尽くされた会場で演奏を聴いてみたかったなあって、ちょっとジェラシー感じちゃったね。
