高知での研修会も二日目,朝からずっとグループワーキングなどして缶詰状態で,結構煮詰まってきてます.おまけに,昨晩はというと...
研修会のお世話係の先生と,病院の仲間とで「土佐藩」っていう高知の郷土料理のお店に行きました.ご覧のとおり,坂本龍馬が看板になってます.で,高知の代表的な料理と言えば「皿鉢料理」(さわちと読む)ですよね.
鰹のタタキを中心に色々な料理が大皿に沢山盛りつけてあります.皆で一つの皿をつついて食べて宴席で親睦を深めるという効果もあるそうなんですが,これを1個出しとけば,女性たちも料理とか作らないで一緒に酒が飲めるという意味もあるそうです(笑).
つまり,色々なことが全部「酒を飲む」というところにつながっていくんですね!お店の仲居さんが,高知の色々な「酒文化」を教えてくれました.まっすぐには置けないおちょこ(飲み干さないと置けない)や,穴があいたおちょこ(穴を塞いで飲み干さないと置けない)を際限なく回し飲みする「可ク杯」,箸をつかってジャンケンみたいなことをする「はし拳」(負けたら一気に酒を飲み干す)など,沢山のお座敷遊びがあるそうです.こういうのを教えてもらって,宴席を楽しみつつやっぱり「酒を飲む」わけです(笑).
以前,足摺岬の病院に1ヶ月出張していたとき,院長の名代で漁業協同組合のお花見に出たんですが,人生で初めて飲み過ぎで前後不覚になりました...そんな苦い記憶が蘇りつつ,最後のお遊びは,「菊の花」でした.
これは,人数分(昨日は仲居さんも含めて15人いた)のおちょこを盆に伏せ、その中にひとつ杯の中に菊の花を仕込んでおきます.「菊の花ぁ〜♪あ 菊の花〜♪ 開けてうれしい菊の花〜」と歌いながら,その盆を順番にまわしていき,盆がまわってきたら、ロシアンルーレットのように杯を選んで開けていきます.開けて菊の花があった人が,それまでに開いた杯の数の分だけ酒を飲むという遊びです.
早いうちに当たれば,2〜3杯飲めばいいだけなんですが,終わり頃になるとかなりきついです.僕は6杯開いた状態で盆が廻ってきて,見事「菊の花」を当ててしまったので,7杯飲むはめになりました(トホホ),となりのS先生(酒豪です)は,11杯目に見事菊の花を引き当てました(その時の写真です).
この遊びの前に既にかなり飲んでいるので,「菊の花」の一撃でズシンと酔いがまわってきます(笑).これを何度も繰り返したら,大変なことになると心の底から思いましたね.
後でS先生がぽつりと,「結局お店は酒が沢山出て儲かるんよなぁ..」
でも,そんなことより,おもてなしの心から出た「酒文化」は今の時代にこそ必要かもと思ったのでありました!