もう3月も終わろうとしていますね.今年もOJF の企画を練っているところです.4月にはもっと詳しい内容をご案内できると思うので,もう少し待ってくださいね!もう,すっかりOJFの名物になった,中国銀行本店前特設ステージですが,どのようにして作られたかを今回は書きます.
最初の「OJF誕生秘話」http://d.hatena.ne.jp/tetsuyaota/20070213/p1のところにも少し書いていますが,当初,ストリートライブをしたいと僕は考えていたんですね.その頃,倉敷のライブハウス「アヴェニュウ」で定期的に演奏をしていたのですが,ジャズファンばかりでなくもっと沢山の人に聴いてもらいたい,それにはストリートがいいんじゃないか?と思ってました.それで,岡山の街中ではどこがいいだろうとあちこちロケハンを一人でしました.候補としては,岡山駅前広場,幸町市立図書館前の公園,岡山クレド前広場,表町時計台前広場,城地下広場などあったのですが,自分の足で歩いてみてやはりここしかないと思ったのが,中国銀行本店前広場でした.中国銀行本店という重厚な建物の1階がパブリックスペースになっており,屋根がある部分とそうでない部分とがあります.ここなら,ストリートライブというよりも,もっとちゃんとしたコンサートができるのではないかと考えたのです.
中国銀行さんの好意により,特例として「おかやまJAZZフェスティバル」に対して本店前広場の使用許可をいただいたときには,やったぞ!という気持ちになりました.何しろ,岡山市では前例のないことですから否が応でも力が入ります.しかし,その後は多くの困難に直面することになりました(涙).
今でこそ毎年恒例になってはいるものの,当初は何のノウハウもありませんでした.僕も,学園祭などでのイベント経験はありましたが,このような野外コンサートを創ったことはありませんでした.どれくらいの予算をかけたらいいか,またどんな内容にするのか,出演者はどうするか・・など,当時の事務局長のH氏とはかなりやり合ったですね(笑).最終的には,全部自分でやる!と半ば啖呵を切った形になってしまい,益々追い込まれてしまいました(トホホ).
で,とにかく細い糸をたぐるようにして,少しずつ具体的な案を練っていきました.まず,ロゴとポスター作成を頼んだY氏からF氏を紹介してもらい,野外ステージの空間デザインを頼みました(もちろんボランティア).
次に,僕の旧友であるMさんから,屋外広告作成の「コーケン」という会社の社長さんを紹介してもらいました.社長さんとは何回かカラオケとかにも行って,別に酔った勢いというわけでもないんですが(笑),このデザインのとおりのステージバックパネルをタダでつくってもらうことをOKしてもらいました!(OJFのロゴ入りバックパネルがあるのは,第一回目のときだけなんですね.その後は,経費削減のためバックパネルなしで後ろが丸見えなのです.)
また,ステージ設営は.「フタバ装飾」さんを紹介してもらって,ステージ脇の青のグラデーションの吹き抜けみたいなものを作ってもらいました(これもこのときだけです).今でもお世話になっている,「サニーレントオール」さん,「ステージ岡山」さん,「プロサウンド」さんもこのときにフタバ装飾さんを介して紹介してもらいました.このときの貴重なステージ設営時の写真があります.
このときは前日の夕方よりステージ設営を行ったんですね.僕は,その日にアヴェニュウでライブがあったので(サミ・カネダのバンドで),倉敷からの帰りの深夜,中銀本店前に寄りました.そのときに自分の思い描いていたステージが完成しているのを見て感激しました.そのときの映像をOJF2のイベントでフライヤーにしました.
フォトショップで加工してあるのですが,ステージ上で背を向けているのは僕です(笑).(このフライヤーは,誰でも努力すればこういうステージに立つことができるんだよというメッセージを込めたのです)
翌日,中銀本店前で初めての野外コンサートが行われました.色々な事情があって(オフレコの話なので,興味のある方は個人的にどうぞ(笑)),僕も出演しております.
この時に,知り合いのフランス料理店のシェフに頼んで,屋外で食べられるフレンチ,ワイン,シャンパンなど(ソムリエもいましたね)を出してもらいました.街中のパブリックスペースに,一夜限りのジャズライブ付きのオープンレストランができあがった瞬間でした.