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As you know, "Pianist/Composer/Surgeon"

「はじめてのJAZZ 2」レポート

 いやー,途中に小ネタを挟んだものの,レポートが遅くなってすみません(ペコリ).まず,年末ジャンボ宝くじの記事に関して,貴重なご意見をいただいたので書いておきますねー.バラ券10枚を買った僕は封筒を開けてもいなかったのですが,バラではあっても下一桁は1〜0になっていて,絶対どれかは当たるようになってるそうです!(そんなの,当たり前でした?実際そうなっていたので,僕は結構感動しましたけど!)
 さてさて,それでは僕の目から見た「はじめてのJAZZ 2」をレポートしますね!!(スンマセン,今日の記事も長いっす)

 『ジャズとは何ぞや?』ということに関しては古今東西色々なことが語られていますよね.ジャズってわかったようでわからない音楽ですからね〜.この問いに関してわかりやすく解説された本がありますので紹介しておきます.

 相倉久人さんの「ジャズの歴史」という本で,新潮新書から出てます.

 外見がどれほど常識的に思い浮かぶジャズとはかけはなれていたとしても(中略)歴史をさかのぼっていって,いつかどこかで創生期のジャズ,100年前のニューオーリンズスタイルにたどりつけば,それは「ジャズ」なのです.つまり,ジャズの定義はそうした歴史とのからみでしか成立しないということです.

 つまり,ジャズの歴史をなぞることで,ジャズという音楽の総体が見えてくるのではないかということですね.今回の「はじめてのJAZZ 2」では,どのようにジャズが生まれ発展してきたかということを,糸井重里さんがコーディネーターとなって,タモリさん・山下洋輔さんが解説してくれて,実際に山下洋輔さんグループに演奏してもらうといった,とてもおいし〜い企画でした.

 実際のイベント内容は,「ほぼ日」のホームページの『テキスト中継』っていうコーナーがあって,そちらに僕がレポートするまでもなく詳しく書かれています.それだけ見ても,イベント内容がしっかり分かるので,是非順番に見てみてください.かなりおもしろいですよ!
 というわけで今更,僕がジャズの『うんちくたれぞう』になってもだめなので(笑),どこに僕が引っかかったか?ということを中心に書きますね.

 まず,このイベント自体の成り立ちですね.糸井さんは決してジャズ通ではなく,どちらかというとジャズ初心者なんですね.だけど,そういうジャズに詳しくない人でも興味さえあれば,質の高いジャズのイベントをやれるんだ!ということにとても勇気づけられました.これは,我々OJF:岡山ジャズフェスティバルのスタンスと共通しています.素人ならではの着目点で,その筋のプロと共同してイベントをつくっていく,だけど質は落とさない,そういうことに改めて気づかされました.
 次に,観客へのホスピタリティー(サービスといってもいいかもしれません)です.会場への案内のために立っていたスタッフの多さにも驚きましたが,イベントの途中で『記念写真撮影をします』とのアナウンスがあって,これまたびっくりしました.出演者が舞台上で客席に背を向けて立ち,ステージ側から客席をバックに写真撮影をするのです!これを,後に携帯でダウンロードできるようにサービスしてました.僕は最後列だったので,この写真でわかるわけはないのですが(笑),あのときにこうやって記念写真をとったよなあ!といういい思い出になりましたね.

 それから,内容面では,二人のプロフェッショナル:タモリさんと山下洋輔さんの圧倒的な存在感に改めてびっくりしました.山下さんの演奏は,岡山ジャズフェスティバルに来てもらったときに沢山聴いたのですが,今回はスウィングからモードまで様々なスタイルのジャズを苦もなく弾きこなしているのには驚きました.特に,ラストのスティービー・ワンダーの「Isn't She Lovely」(僕の大好きな曲です.まさか,フリージャズの山下さんが演奏するとは思わなかったですぅ〜)は圧巻でしたね.すっげぇー!!とただただ感嘆するばかりでした.
 タモリさんはというと,テレビで見るのとは違って,舞台上ではすんごくパワフルなんですよ.25年ぶりにやったという「中洲産業大学教授ネタ」では,30分もオシオシで熱演してました.糸井・山下さんとのトークの時には予想もしない角度から容赦ない突っ込みをしてきて,かなり過激なことをするーっと言うんですね.またそのタイミングが絶妙なんですよ.「ジャズを演奏する連中も聴くやつも変なやつばっかりですよ!もう,宗教入ってますから!」というセリフには笑いましたねー.一見,自虐的な言葉なんですが,きちんと物事を相対化し客観視できてる人なんだなあと思いました.
 二人ともいい歳だと思うんですが,いくらでもネタが湧いてでてくる,そして全く疲れていない,午後7時から始まり,イベントが終わったのは午後10時!3時間の長丁場でした.何せ,遅い夕食をとって羽田空港近くのホテルへ戻ったのは11時半を過ぎてましたからねー.
 翌朝一番の飛行機で岡山へ戻ってきて結構疲れたものの,無理をしてでも行く価値のあったイベントでした.来年の岡山ジャズフェスティバルにも,このエッセンスを是非生かしていきますからね!