先週の金曜日、長らく病の床にあった母が急変した。連絡を受けて、何とか当院へ救急搬入できるようにし、息子でありながら主治医としてICUで治療にあたった。出来る限りの手を尽くしたけど、1月19日午前3時5分、母は帰らぬ人に。
昨日が本葬だったため、母とは最期の別れになった。今頃は、25年前に亡くなった父の元へ行ってることだろう。
何かしら母の記憶を辿りたくて昔のアルバムをあれこれ眺めていたら、一枚の写真が目に留まった。僕が2歳時、京都市内を見渡すことができる比叡山頂上でのスナップ。もちろん、撮影したのは僕の父だ。こんな幸せな日々があったからこそ、今の自分がある。改めてそう感じた。
父にも母にも、僕をこの世へ送り出してくれてありがとうと言いたい。二人に貰った沢山の愛情こそ、僕にとってはかけがえのない財産だから。