今日で東日本大震災から2年。朝から夕方まで手術だったので、午後2時46分に黙祷を捧げることはできなかった。でも、今もなお被災地では復興へ向けて弛まぬ努力が続いている。
先週、NHKスペシャルで、「あの日から2年 何が命をつないだのか〜発掘記録・知られざる救出劇〜」が放映された。僕は震災後6日経過して現地に入ったけど、いったい自分に何ができたのだろう?と今でも自問自答している。しかし、現地で体験したあの極限状況の中、日本国中の様々な人々が自分にできるだけの支援に動いていたことがわかって、番組を見ながら止めどなく涙が溢れてきた。自らの危険を省みず、被災者の救出に向かった消防士達。しかし、結果的に思うように救うことも叶わず、今も尚その責任感を背負いながら職務を遂行し続けている。
また、孤立した被災地を助けるべく荒海の中、津波が再び襲来することも恐れずに救援物資を満載した船を出航させた海の男達。余震が続く中、被災地の生活を根こそぎ奪ったその海から、逆に救いの手が差し伸べられたとは。
先週末訪ねた東京慈恵会医大からは間近に東京タワーが見えた。開業55周年スペシャルイベントとして、「GRAND HEART 2013」が開催されていた。著名人の直筆メッセージが書き込まれた高さ140cmの小型東京タワーとともに、被災地の子供たちから届けられたメッセージが書かれたハート型の花が展示されていた。
そう、こうやって語り継いでいくこと。被災してない我々は、この惨事にどのように人々が立ち向かったのか、きちんと記憶しておかないといけないと思う。微力ながら、僕もそういった情報発信を今後も行っていく義務があると思っている。