出身大学の同門新教授がようやく専任され、昨日はその祝賀パーティーのためホテルグランヴィア岡山へ。ジューンブライドで混雑している結婚披露宴を押しのけ、大宴会場を二つぶち抜き総勢300名以上が集まる大宴会だった。
乾杯はシャンパンで、その後も白・赤ワインが出てくるフルコースのフレンチ。グランヴィアのお皿には後楽園の唯心山が描かれ、どこまでも念がいってる。わざわざ本日のメニューまで置いてあるし。
お歴々の長いスピーチを我慢強く聞き、昼間の宴会だったからウーロン茶でフレンチをつまみ、ひたすら時の過ぎるのを待つ。
ふと、頭の中に「同床異夢」という言葉が浮かぶ。以前は鉄の結束を誇るような組織だったのに、今はすっかり様変わり。沢山の人が集ってはいるものの、たぶんそれぞれ全く違うことを考えてる。
自分が変わったのか、周りが変わったのか?おそらく、どちらも正解なんだろう。そもそも祝賀会とはいえ、ああおめでたいと参加者の思惑がひとつになる必要はなく、この集りは大きな通りすがりの場なのだ・・・と自分勝手に思う。
でも、もしかして以前からそうだったのを今頃気がついただけだったりして?おめでたいのは自分の方?星新一のショートショートを読んだ後のような、何となく背筋が冷たくなる感じがした。