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ろくもん乗車記〜しなの鉄道

 中棚荘を出て向かったのは、再び小諸駅
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 ここから、第3セクターの「しなの鉄道」に乗って軽井沢へ。
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 こちらは、北陸新幹線軽井沢駅から見た風景。少しだけ残雪があり、天気がいいけど結構冷える。
 でも、僕が向かったのは、反対側の旧軽井沢駅舎。
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 「しなの鉄道」開業20周年を記念して旧駅舎記念館をリニューアルして、新たな軽井沢駅舎にしたもの。写真上に見えるのは、ウッドデッキが拡がるキッズスペース。ここを抜けて、受付へ。
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 ハイ、鉄ちゃんたる僕のお目当ては、観光列車「ろくもん」。隣のカフェで温かい珈琲をテイクアウトし、駅舎2Fの「ろくもんラウンジ」でしばし休憩。その後、列車が到着したとのアナウンスがあり、いそいそとホームへ。
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 この列車は有名なインダストリアルデザイナー:水戸岡鋭治さんの手によるもの。
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 上品な色合いで艷やかな外装もさることながら・・
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 内装デザインも素晴らしい。天然の木材がふんだんに使用され、暖かさを感じるとともに機能性も追求している。水戸岡さんによると、「(JR九州の)ななつ星を除けば、ろくもんは全国の観光列車のナンバーワン」とのこと。僕が予約していたのは写真右手の2号車カウンター席だったんだけど、オフシーズンで乗車客が少なかったためか、テーブル席へ変更してくれてた。
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 JR系の観光列車だと、座席変更サービスなんて絶対ないと思うし、しなの鉄道の粋な計らいに嬉しくなってくる(^^)。
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 真田の家紋:六文銭にちなんで「ろくもん」と名付けられたのもあって、出発の合図は女性駅員さんによる法螺貝(笑)。クラシックな列車と法螺貝というミスマッチ感がよかったね(^^)。
 軽井沢駅を出発し、キャビン・アテンダントさんがニコニコしながら近づいてきて、お飲み物は?と尋ねる。軽井沢出発の「ろくもん1号」は地元銘店の洋食コース料理付き。それに飲み物も付いてると。ワインかビールか悩んだ末に、地ビールセットをオーダー。
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 白いカップは、きのこの洋風茶碗蒸し・えのき茸のチップス、そして信州産小麦のパンと沢屋”旬のジャム”2種。これに、軽井沢高原ビールと、真田赤備(さなだあかぞなえ)という地ビールでスタート。
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 ほどなくして、前菜の盛り合わせが運ばれてきた。手書きのイラスト付きメニューもいただいたので一応転載すると・・

右から〜
①大葉をはさんだ「信州サーモン」白樺チップのスモークと、沢屋ピクルス・ゆずマーマレード和え
②「蓼科牛」のローストビーフ ごぼうのソースと季節野菜のチップス
③「信州ハーブ鶏」「たてしな産ベーコン」の温かいココット
④上田地鶏「真田丸」と季節野菜のマリネ 蓼科豚の田舎風テリーヌ
右上〜
佐久五郎兵衛米とむらさき米のごはん 「信州ぶんご梅」の生ふりかけ

 一つ一つに論評する必要ないほど美味しい(^^)。これは、列車の中で食べる料理としてはかなりのハイクオリティー。
 しばらくすると、右手に八ヶ岳が見えてきた!
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 すっきりと晴れ渡って、雲もかかっていない。前日まで雨〜雪だっただけに、晴れ男の面目躍如(^^)。
 前菜の盛り合わせだけで、既にお腹が一杯になってきたところに・・・
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 メイン料理が登場!

左から〜
①スモークの香りをつけたシナノユキマスと、ナスのパルマ
②信州プレミアムビーフサーロイン きのこデュクセル風味
③温野菜サラダのチーズソース

 揺れる列車の中でも食べやすく、沢山の料理を味わえるように食器をコンパクトにしてあるけど、内容はかなりのボリューム。そして、前菜とは趣向が全く異なる、メイン料理らしいドシッとした味付け。ちゃんとしたフレンチのコースになっていることに感動!中棚荘の朝ごはんを控えめにしてよかった〜(笑)。
 もう、本当にお腹いっぱい〜ってところで、デザートが。
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①フォンテンヌブロー 季節のフルーツソース
②飲むヨーグルト
③「ろくもん」オリジナルブレンドの珈琲

 うーん、メインが比較的パンチの効いた料理だったから、デザートは爽やか系で来たか!最後まで手を抜かないところがイイね。そして、オリジナルブレンドの珈琲が本当に美味しかった!
 以上でコースは終了したんだけど、料理ばかりではなく、キャビンアテンダントさんのハートウォーミングな接客にも感動。絶えず微笑みを絶やさず、適度な間合いで声をかけてくれる。列車の旅を楽しみつつ、良質な料理を味わえる歓び。全国的に観光列車が増えてるけど、どれも特徴があって鉄ちゃんとしての楽しみは増えたなあ(^^)。
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 その後、「ろくもん」は長野駅に到着。名残惜しいなと思いつつ、旅はまた続いていくって思えるのも一興(^^)。