tetsuyaota.net

the article is randomly updated

Oui! Friends..

As you know, "Pianist/Composer/Surgeon"

エリック・サティとその時代展@渋谷Bunkamura  

f:id:tetsuyaota:20150730185538j:plain
 先日、東京へ行った時に渋谷Bunkamuraで開催されていた「エリック・サティとその時代展」へ行ってきた。エリック・サティと言えば、「3つのジムノペディ」で有名な作曲家。で、演奏会ではなく、何故に展覧会なの?と疑問が沸く。会場へ入ってみるとサティの音楽がBGMとして流れており、ジムノペディの直筆スコアとか実際に見て、ちょっと興奮したりしたんだけど、展示を見るに連れて、一般的にはあまり知られてはいないサティの姿が徐々に浮かび上がってくる。
 10歳でパリ音楽院へ入学するものの、ピアノ演奏では「才能はあるが怠惰」と評価され、20歳で退学し兵役に就く。22歳で「3つのジムノペディ」を作曲。え?こんな若い時にあの名曲を作ってたわけ?と驚く。その後も決して順風満帆ではなく、急進的なキリスト教宗派にのめり込んだりしている。
 この展覧会のクライマックスは、ポスターの背景にもある「ピカソコクトーマン・レイ、ピカビアが集った」バレエ音楽だ。特に、台本:ジャン・コクトー、音楽:エリック・サティ、美術、衣装:パブロ・ピカソという偉大な才能が集まって作り上げられた「パラード」という作品は、当時の常識をひっくり返したような先進的なものだった。ピカソがデザインしたコスチュームなど、現代においてもかなり刺激的だし、サティの音楽もジムノペディから連想される穏やかなものではない。当然のことながら、かなり厳しい批評に晒され、サティは真っ向から対峙したため名誉毀損で有罪判決を受けてる。なかなかやるじゃない!(笑)風貌も独特でかなり変わってるし、うわ!こんな人だったのか〜!って。
 でも、そういう背景を知った後で他の作品も聴いてみると、やっぱりサティの音楽っていいなあ・・僕は好きだなあ・・って改めて思う。会場で販売されてる図録には、展覧会で流れているサティの作品がCDとして付属しているので、これは是非ともお買い求めを〜(^^)