昨日は、城下交差点近くにあるダイニングバー"Petit Pine"で開催された「桂そうば岡山落語会」へ。もう3回目になるらしいんだけど、12月中旬&日曜の昼下がりということで、これまでなかなか予定が合わなかった。今年はちょうどその時間だけ空いていたので、いそいそと出かけてみた。
店内に入ると、ほぼ満席のお客様が!そして、いつもなら城下交差点から駅前大通りを臨むことのできる見晴らしのいい窓側に高座が設置されてる。小洒落たバーが、粋な寄席に早変わり!といったところ。
ほどなくして、桂そうば&小鯛のお二方が登場。桂米朝一門で、ざこばさんのお弟子さんとのこと。初っ端は漫談ふうの掛け合いで場を盛り上げ、続いてそうばさんが高座へ。演目は「ろくろ首」。ご隠居さんと松の軽妙な会話を見事に演じ分け、深夜にお嬢さんの首が伸びるシーンまで一気に畳み掛けてくる。その次は小鯛さん。岡山県倉敷の出身とのことで、ご当地の話題も混じえたマクラが何とも言えず面白い。僕自身、最近ちょっと疲れ気味で始終仏頂面だったんだけど、思わずアハハ!と声を出して笑っちゃった(笑)。演目は以前にNHK朝ドラタイトルにもなった「ちりとてちん」。噺の内容はだいたい知ってるにもかかわらず、わかっちゃぁいるんだけど頬が緩むって感じ。
そして再びそうばさんが登場。これはまだマクラなのかなあ?と思ってたら、いつの間にか本編の「親子酒」に突入。ネタをしっかり仕込んでいるのか、ある程度アドリブを交えているのか、判別がつかないほど絶妙なバランスで随所に笑いのポイントを仕掛けてくる。そして、まさに正調酔っぱらい!といった表情と仕草が、何とも言えず面白い。どんどん噺に釣り込まれ、あっという間の2時間だった。
噺だけでここまでやるとは、本当に話芸のプロは凄い!と思う反面、僕のライブMCなんかサゲサゲで駄目だなあと反省しきり。大阪の天満天神繁昌亭を訪ねたのが3年前だけど、また勉強に行かないといけないかなあ?(笑)でも、こういう機会をくれたPetit PineのYさんには、感謝!ほんま、ありがとさんやわ〜(似非、関西人ふうで:笑)。