折角和歌山県に行くのなら、かねてから一度訪れてみたかった高野山へ立ち寄ることにした。というのも、亡くなった父と母の菩提を弔いたいと思ってたから。父母は檀家の住職さんと一緒に、何度か高野山へお参りに行ってたけど、当時の僕はあまり興味もなくて同行しなかった。世界遺産にも登録され、来年は高野山開創1200年。これも何かの縁かな・・と思って。
まずは岡山から新幹線で新大阪へ、地下鉄御堂筋線に乗り換えて難波で下車。そこから、南海電鉄の「なんば」駅へ徒歩移動。
改札を通ってすぐに目に飛び込んできたのが関西空港行き特急「ラピート」。
このフォルム、在来線特急としては類を見ない格好よさ!岡山から関西空港へ行く際には、たいがい新大阪からJR特急「はるか」を利用するので、なかなか乗る機会がない。以前、阪神大震災後に山陽新幹線が不通になった時に一度乗ったことがあるだけかな。鉄ちゃんとしては興味津々で後ろ髪をひかれつつ、高野山へ行く特急はこちら。
ハイ、その名のとおり「こうや」でございます。ちょっとレトロな風貌で、小田急ロマンスカーほどではないまでも、前面展望が比較的確保されてる。最近こういう列車は稀少で、もちろん最前列かつ運転手さんの後方に座席を確保(笑)。
大阪府内は比較的スイスイと運行。そして、和歌山県の橋本を過ぎてからは、徐々に山岳鉄道の雰囲気を醸しだしてくる。まだ「なんば」を出て1時間ちょっと、車窓から見える風景が様変わりするのに驚く。
まるで、忍者の里みたいでしょ?真田幸村が隠棲していたのでも有名な九度山を過ぎたあたり。
電車は右に左にカーブしつつ、徐々に高度を上げていく。もちろん高野山へお参りするのが目的なんだけど、予想もしていなかった山岳電車の旅となり、僕としてはテンションが上がる!(笑)。そして、「こうや」は標高535mの「極楽橋」駅へ到着。
新緑が美しく、秘境的な雰囲気を漂わせている終着駅。ここで、今度はケーブルカーへ乗り換える。
このケーブルカーがまた凄い!傾斜角が最大30度近くで箱根登山鉄道の倍以上、まさに急斜面をよじ登っていく感じ。
上から見下ろすと高所恐怖症の人でなくとも怖い。階段を一歩踏み外したら・・真っ逆さま〜
そして、可愛いマスコット「こうやくん」がお出迎え。
何とか終着点の「高野山駅」へ辿り着いたのでありました!
(注:新たなカテゴリー「railways」を追加しました。鉄道関係の乗車記や、鉄道に関わる記事です。ご興味あればどうぞ〜)