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Oui! Friends..

As you know, "Pianist/Composer/Surgeon"

富士研脱出!part 1  

 富士研の後日談を二日に渡ってふり返り〜
 4泊5日に及ぶ富士山麓での研修。その間、富士教育研修所から一歩も外へ出られず。食事は朝昼晩と研修所内の食堂で出されたものを参加者一同で食べる。まあ、「研修」だから仕方がないけど、半ば「軟禁」状態。何よりも束縛を嫌い、限りなく自由を求める僕からしてみると、もう艱難辛苦の修行とも言うべき状態。なので、最終日になると、早くここから脱出したい!という気持ちがムクムクと湧いてきた(笑)。
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 この写真は早朝、宿泊していた部屋の窓越しに撮影したもの。すでに落葉した木々の背景に赤富士。晴れ渡る青空。収容所の中からシャバを夢見る囚人の如く、僕の中に脱出ルートのイメージが固まる。行きと同じくバスに揺られて三島駅に帰るのも癪に障る。よし、いっそのこと御殿場から箱根を経由するか・・・
 最終日の午前中、ワークショップの集大成とも言うべき発表をこなし、修了証をゲット。富士研は12時20分にようやく終了!他の参加者は皆三島駅に向かう中、僕一人タクシーに乗り込み一路御殿場駅へ。
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 少し時間があったので、軽く腹ごしらえを。なんせ、5日間定食メニューみたいなものばかりだったから、B級グルメに飢えていた。
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 御殿場駅にあるうどん&そば屋「桃中軒」。いわゆる立ち食いそばのお店で、御殿場名物「みくりやそば」を注文。これは御殿場地方に伝わる家庭料理で、そばの繋ぎに山芋と自然薯を使い、鶏肉・しいたけ・人参が入ったものらしい。
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 麺は少し太めでコシがある。ツユは関東系の濃い出汁。素朴な味わいでマイウ〜!シャバに出てきて最初に食べたものはさすがに旨いぜ!と、何故かムショから出所してきたようなことを感じつつ(笑)、バスに乗りこむ。このバスは、新宿から御殿場経由で箱根まで行くもので、殆どの乗客は御殿場アウトレット目当てで下車。なので、箱根まで行く車内には僕の他には初老の男性のみ。逃避行の脱出劇にはふさわしい(笑)。しかし、車窓から時折見える富士山は美しく、静岡と神奈川の県境:乙女峠の停留所に一瞬止まったところでパチリ。
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 富士の裾野がキレイに見えて感激!研修所はあまりにも富士山に近かったから、こういう遠目から臨むのもまたイイ。約30分ほど乗車して箱根桃源台へ到着。
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 ここからは芦ノ湖を遊覧する海賊船が出港する。空は澄み渡り、空気もうまい。
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これに乗って、箱根駅伝往路のゴール地点まで行ってみたいな〜とも思いつつ、その先の脱出ルートが確保できないため断念。そして、人目を避けるように(笑)箱根ロープウェイへ乗り込む。
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 ロープウェイの中には日本人と中国人カップルと僕の5名。何となくアウェーな雰囲気ではありつつ、富士山とはここでサヨナラ。ほどなくして、ロープウェイの中継地点である大涌谷へ到着。
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 標高1044mの地点に強風が吹き荒れ、身体の芯から冷える。荒涼とした山の斜面から白煙が上がり、大自然の荒々しさを感じる。う〜ん、まさに脱出っていう感じになってきたなあ(笑)。
 この大涌谷で次のロープウェイに乗り換えるんだけど、中継駅で待っていると・・・
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 妙なロープウェイの乗り物が目前にやってきた。写真左のものはちゃんとしたカプセル型をしているのに、右手のものは壁面のガラスもない木製で、まるでトロッコ列車のよう。え??これに乗れというのか?強風が吹き荒れるこの地獄谷みたいなところで??とうとう、サツに手を回されたか?
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 と心配したんだけど、この黄色い乗り物はロープウェイのメインテナンス用。係員さんは笑いながら、「まさかこれにお乗せはしませんよ」とのたまふ。ほっと一安心して青いカプセル型に乗り込む。でも、下を見ると、やはり地獄谷。ここで作業する人はさぞかし大変だろうなあ。
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 ロープウェイから相模湾を臨みつつ、徐々に下っていく。そして、箱根ロープウェイの終着点「早雲山」へ到着。富士研脱出後2時間半経過していた・・・(続く)