昨日の「ちゅうぎんまえジャズナイト2013」をもって、OJF12:第12回おかやまJAZZフェスティバルは全日程を終了しました。先週の「下石井ジャズ横丁」から始まったこの一週間、個人的には結構きつかったけど、今はとにかくホッとしてます。OJFを変わらず応援してくださった皆様には改めて御礼を申し上げます。
それでは、僕の目から見た「ちゅうぎんまえジャズナイト」レポを。昨日は市内各所で様々なイベントが行われていて、お客様の出足はどうかな?と思ってたけど、そんな心配が吹き飛ぶほど多数の来場者がつめかけ、まさに嬉しい悲鳴。
今回我々スタッフにとって特別な思いを込めて作成したメニューがある。それが、こちら「ミホ・サンド」。
ボランティアの中心的存在として動いてくれてたKさんが急逝されて早2ヶ月あまり。このイベントに参加したかったであろう彼女の思いを、何か形にできないかと考えて作ったものだ。OJFミーティングの時に、「食パンを四つに切っただけなんですよ」と優しく微笑みながら持参してくれたサンドウィッチ。美味しかったなあ・・そうだ、あれを作ろう!そして、彼女の名前を冠して「ミホ・サンド」にしよう!ってことで。専用のケースを用意し、OJFロゴをあしらったシールも作成。僕はイベント運営で走りまわっていたので残念ながら食べられなかったけど、毎年の定番メニューにするべく、次回のOJFミーティングで提案してみるつもり。
そして、本来であれば彼女が立つ予定だったOJFバーには、着物姿のスタッフが。おそらく、和装が似あっていた彼女へのオマージュだと思う。昨日一日、我々OJFスタッフは天国にいる彼女とともに働いていた、間違いなく。
さて、演奏の方はというと・・・
午後6時半に登場したのは「福井ともみトリオ」。ピアノ:福井ともみ、ベース:俵山昌之、ドラムス:藤井学という豪華メンバー。今回はステージ上に楽器が沢山配置されていたため、階段がないところからステージへ上がろうとしてた福井さんを発見し、慌てて引き戻した。そしたら、飛び切りの笑顔で「私、これでも体育会系なのよ!」と。うわ、これはやられた〜演奏もエネルギッシュでトリオのバランスも凄くイイ。50分のステージが終わったら早くもアンコールの拍手が。そして、7時半からは太田剣 meets AQUAPIT。前日のルネスでは新譜"Orange"からのナンバーが中心だったけど、またがらりと曲調を変えてきた。メンバー全員が楽しそうで、超満員の会場もノリノリ。最後には「ちゅうぎんまえジャズナイト」恒例のセッション。これにはちょっとした伏線があった。
通常、二つのバンドが顔を合わせるのは当日のリハーサルのみ。そこで、こんな曲どう?ってセッションの内容が決まっていく。これこそジャズの醍醐味なんだけど。今回はそれに加えてビッグサプライズあり。今回のステージでは二人のドラマーに専用のドラムセットを用意していたのもあり、「福井ともみトリオ」のドラマー:藤井学さんから、「ツインドラムでやったらどう?」と提案あり。それを聞いた時には思わず目が点になった(笑)。もちろん有り難い話だけど、ステージPA(音響)の関係もあり、さすがに無理でしょ・・・と思いつつ、AQUAPITのドラマー:大槻"KALTA"さんに尋ねてみたところ、「いや、全然大丈夫。ステージ上では二人でバランスとってできるから。何なら生音でもいいよ。」と。そこで、恐る恐る音響スタッフに、いかがなもんでしょうか・・とすがるような思いで聞いてみると、「いいよ、何とかするよ」と苦笑いしながらOKが出た。
はい、そのおかげで当日リハーサルなのにこのありえない2ショットが実現!でも、本当に大丈夫かなあ?と胃が痛むような思いでステージ後半を迎えた。でも・・・
最後のセッションはものすごい盛り上がり。ステージ上のミュージシャンは皆笑顔だし、なによりKALTAさんと藤井学さんのドラム合戦が凄かった!本当に、ここでしか見られないステージだった。
撤収時に"ダブル太田"ということで、太田剣さんと記念撮影。
「岡山、いい街だね!」と剣さんは語ってくれました。ありがとうございます、また来てくださいね!素晴らしい演奏を待ってますから。