今朝、突然のニュースが。松井秀喜の引退会見が報道されるという。出勤時刻が迫りながら、松井の一言だけでも聞きたいと、テレビの前に陣取った。このブログでは、何度かイチローのことについて書いてるんだけど、実のところ僕は「松井派」だ。イチローほどスタイリッシュじゃないし、特に奇をてらったような語りもない。しかし、何より打席に立つと独特の雰囲気があった。2007年に出版された「告白」を読みなおしてみると、天賦の才に加え、たゆまぬ努力で一時代を築き上げたことが改めてわかる。
巨人の4番というのは、球界の4番だとよく言われる。しかし、球団生え抜きで真の4番と認められた人は数少ない。現監督の原辰徳以降には松井しか思い浮かばないほど。そして、渡米した後にはヤンキースでも4番の重責を担った。怪我や故障に苦しみつつ、2009年のワールドシリーズで見せた神がかり的な活躍は、今でも色あせていない。
長嶋終身名誉監督は、『現代で最高のホームランバッターだった』と賛辞を送った。記録より記憶に残る男。個人的には、指導者としての立場で再び巨人のユニフォームを来て欲しい。巨人の試合からは足が遠のいているんだけど、またその姿を見にスタジアムに出かけられるから。