tetsuyaota.net

the article is randomly updated

Oui! Friends..

As you know, "Pianist/Composer/Surgeon"

水郷柳川へ  

 もうひとつおまけの博多番外編。岡山に戻る前に、博多天神から特急列車に乗って、水郷柳川へ。

 元々在来線列車の旅は好き。近鉄で奈良まで行ったのと同じ感覚で、ひょいっと電車に乗っちゃった(笑)。

とりあえず、鰻が食べられたらいいかなくらいの気持ちだったんだけど、駅に降り立つと客引きのおじさんに誘われて川下りをしてみることに。

 柳川はお堀が張り巡らされている水郷の街。川下りとはいっても、そのお堀を船で巡っていくもの。すでに腹ペコではあったけど、ここまで来たのならと思いヒョイっと船に飛び乗った。
 船頭さんが竿で船を押して進んでいく完全な人力。歩いた方が早いくらいのスピードで、お堀の中から周囲を眺めながらゆっくりと船は進んでいく。最初は市街地の風景から、だんだんと城下町的な雰囲気へ。

 そんな中、昨日までの忙しない気分が自分の中から徐々に消えていく。抱えていた様々なトラブルとともに、ああそんなことはもうどうでもいいことだ・・・と思えるような時間。堀のほとりで休んでいた鴨たちも、ただそこにいるだけで微笑ましく思える。

 狭い水門や橋桁の下をテーマパークのジャングルクルーズが如く通過していき、終点の沖端へ。

 一気に外界へ戻ったかと思うと、いきなり空腹感に襲われた。そう、当初の目的に沿って鰻を食べなきゃ!

 見つけたのは「若松屋」という、老舗の料理店。柳川の名物は「鰻のせいろ蒸し」。タレを絡めて味付けしたご飯の上に、蒲焼きにしたうなぎ、錦糸玉子を乗せてせいろで蒸したもの。
 
 半分食べた状態がコチラ。ご飯に鰻の旨みとタレが染みこみ、おまけにセイロで蒸してあるからアツアツ。名古屋の「ひつまぶし」も美味しいけど、こちらも絶品。
 短い時間ではあったけど、ある種の桃源郷へ行った気分。命の洗濯とはまさにこのことと思いながら、帰途につきました。