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Oui! Friends..

As you know, "Pianist/Composer/Surgeon"

ヒルホールド・システム  


 愛車を手に入れてからもう少しで1ヶ月。色々迷った末に、左ハンドルのマニュアル車という、いささか時代に逆行した車を選んでしまった(笑)。主たる用途は毎日の通勤用。なので、当然ラッシュアワーの渋滞にひっかかる。どうしてもストップ&ゴーを繰り返すことになり、明らかに不利。でも、慣れとは恐ろしいもので、もうあんまり苦にならなくなってきた。人間、どんな辛い状況下でも何とかやっていけるってことね(笑)。
 比較的運転に余裕ができたので、時間のある時に車の取り扱い説明書を眺めていたところ、意外な項目を発見。それが、坂道発進を補助するヒルホールド・システム。マニュアル車の場合、坂道発進するときにはサイドブレーキを引いた状態で半クラッチにつなぎ、アクセルを少し開いた後にサイドブレーキを解除して発進する。で、このヒルホールド・システムというのは、坂道でローギヤに入れた状態でクラッチとブレーキを踏むと、車が坂であることを感知し、サイドブレーキを引かなくてもブレーキがかかるわけ。再びアクセルを踏むとそれが解除されて、スムースに坂道発進できるという代物。
 これは早速試してみなきゃと思い、近くの坂道へ。確かに、坂道に止まると車が勝手にブレーキをかけてくれる。しかし、それが続くのは約2秒あまり。その時間内に発進しないと、ブレーキシステムが解除され、車は坂道を後退りしていく・・クラッチを踏んだままアクセルを少し開くと、同じくシステムが解除され、車は後退り。慌ててクラッチをつなごうとすると、そこでエンスト(笑)。
 こういった一連の流れを坂道で体験すると、かなり精神的なプレッシャーになる。システムが作動している2秒以内に発進しないと・・しかし、対向車線からは車が来る・・再びクラッチを踏む・・再度坂道発進を・・あ!クラッチを繋ぐポイントを少しミスった・・うわ、エンスト・・特に後方に車が停車していたりすると冷や汗が出るし、何よりエンストすると恥ずかしい(笑)。だって、オートマ車だと絶対エンストしないから、きっと周囲から笑われてると思うもの。
 で、まるで教習車の如く、このヒルホールド・システム下での坂道発進を練習して何とかコツを体得した。でも、何か違うことない?そもそも坂道発進を補助するシステムなのに、何故わざわざプレッシャーを背負わされて練習しないといけないわけ?前のセレスピードの時もそうだったけど、イタリア人にハードルを高くされて、いつもこういう思いをさせられるなあと感じた次第(笑)。