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As you know, "Pianist/Composer/Surgeon"

箱根駅伝  

 2009年以来、僕にとって正月の恒例行事となった箱根駅伝のTV観戦。今年も山の神、柏原見たさにテレビに釘付けになる。去年までであれば、4区までかなりのビハインドを背負って柏原登場。箱根山中での驚異的な走りを見せつけ、何人ものランナーを追い抜き優勝というストーリー。でも、今年は違った。他の東洋大学メンバーがそれぞれの役割をきっちりこなし、2区から1位となった後、最終的に2位の駒沢大学に9分差をつける全く不安のない完全優勝。レースとしては面白みにかけたかもしれないが、それだけの結果を出すだけの努力が背景にあったのだろう。
 昨年、21秒差で早稲田大学の後塵を拝し優勝を逃した悔しさから、走者10人につき2秒短縮するために何をしたらいいか、皆で真剣に話し合ったという。一人の卓越したスターが超人的な力をもって21秒縮めるのではない、各人が2秒ずつ。そうすれば必ず結果はついてくると信じて。
 もちろん、血の滲むようなトレーニングがあってのこと。個の力を伸ばしつつ、それを結集して集団の力となす。日本人の戦い方とはかくあるべきという姿を見せてもらった。そして、勝負に敗けることが、こんなにも人を強くするのかとも。4年生となった柏原のいない来年、別な意味で箱根駅伝に興味が沸く。虎視眈々とリベンジを期するライバル校と、それを迎え撃つ優勝校との真剣勝負に新たなドラマが生まれるはずだから。