先週末の大阪アフターコンベンションをご紹介。戦後大阪にはなかった落語の定席として5年前にオープンした「天満天神繁昌亭」。僕はピン芸人ではないんだけど(笑)、今年はソロピアノを中心とした活動をしたこともあって、音楽とは別ジャンルではあるものの、話芸ひとつで観客を沸かせる落語に興味を持った。
地下鉄を乗り継ぎ、南森町駅へ。そこから天満宮を探して歩く。日が暮れてあたりは暗くなっていたので少々迷ったものの、何とか繁昌亭へたどり着いた。
当日券があるかどうか心配したけど、何とかゲット。開演までは付近の飲み屋でくつろぐ。このことはまた後日に(笑)。今宵の演目は、桂一蝶と林家小染の二人会。一門の若手噺家も手伝いに来ていた。
中に入ると、こんな感じ。東日本大震災の義援金も受け付けている。
そして、上方落語の歴史を飾った噺家の写真も。ああ、この人知ってる!って思い、胸に迫るものがあった。ジャズもそうだけど、こういった先人へのリスペクトは大事だよね。
自由席だから、好きな席をチョイスできる。僕は真ん中より少し右側の席に陣取る。隣はいかにも常連っぽいオジサン。開演前には期待感が高まる。
まずは林家染吉が登場。会場を十分に温めてくれる。その後は、林家小染・桂一蝶が交互に高座に上がる。上方落語らしく、枕の話で十分楽しませてくれる。そして、扇子をピシャッと打ちつけて本題へ。創作落語と古典落語、両方ともに味わい深い。派手な演出があるわけではなく、着ていた羽織りをさらりと脱いで場面転換を暗示、扇子と手ぬぐいだけで演劇的な空間を演出する。そう、これなんだよね、これ・・と思わず手を打つ。
小染グッズの手ぬぐいを買ったら、本人直筆の限定色紙を貰えた。う〜ん、達筆!終演と共に観客へのお礼も忘れない。見習わないといけないことが沢山あり。これを機会に、遅ればせながらもっと落語というものを知りたいな〜と思った次第。もちろん、大笑いして楽しませてもらったのは言うまでもないけど!