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Oui! Friends..

As you know, "Pianist/Composer/Surgeon"

New Blood〜ピーター・ガブリエル  


 自分のライブが控えているときに限って、全然違うジャンルの音楽が聴きたくなるのは、一種の現実逃避?(笑)ソロピアノとかトリオとか、比較的ミニマムな編成の演奏を好んでいたにもかかわらず、最近、オーケストラ入りの音源(ジェフ・ベックメトロポール・オーケストラマーカス・ミラー)に出会う機会が多い。単なる偶然なのか、あるいはジャズやロックミュージシャンが大編成のオーケストラと共演するチャレンジが増えているのか。
 去年はスティングが自分の曲をオーケストラアレンジでカバーした「シンフォニシティ」というアルバムを発表。こちらは、お馴染みの名曲をクラシック的な雰囲気で聴いてみるという感じ。勿論完成度も高く、安心して聴くことができる。それに対して、今年ピーター・ガブリエルが自身のオーケストラを編成してセルフカバーアルバム「New Blood」を発表。「いかに伝統的なロックのアレンジや演奏から離れるか」ということを目標にしているだけあって、この曲を本当にオケでやるの?というものまで、結構実験的な色合いも強い。もともと、プログレバンド:ジェネシスの初期リーダーだったし、曲自体がドラマチック。だから、エレクトリックギターやドラムスという定番の音がなくても十分にロックしている。ケイト・ブッシュとのデュエットで有名な「Don't Give Up」もまた違った味わい。
 大ヒットアルバム「So」のオープニング曲「Red Rain」の動画を引用するので是非聴いてみて欲しい。61歳になってなお、創作意欲に溢れ、ステージのライティングなども幻想的で素晴らしいので!