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Oui! Friends..

As you know, "Pianist/Composer/Surgeon"

Staircase〜Keith Jarrett


 昨日、一昨日と渋谷オーチャードホールにてキース・ジャレットのソロコンサートが行われた。この度の震災がなければ行ってみたいなと思ってたんだけど、大変残念。招聘元の鯉沼ミュージックによると、今回はライブレコーディングをしているらしい。海外ミュージシャンの来日キャンセルが相次ぐ中、今の日本をキースが訪れてくれたのはすごく嬉しいし、音楽を通じて我々に何かのメッセージを届けてくれたのではないかと思う。将来CD化されるのがすごく楽しみ。
 キューバン・ミュージックがヘビロテにはなっているんだけど、それと同じくらい聴いてるのがキース・ジャレットのソロピアノアルバム「ステアケース」(1976年)。名盤「ケルン・コンサート」の一年後、パリのスタジオ録音で全くの即興演奏。一曲が比較的短く、曲のモチーフが比較的クリアー。
 でも、「ケルン・コンサート」ほどロマンチックでもなく、様々なスタイルのピアノ演奏を披露してくれてる名盤。4つのパートがあり、(1) Staircase(らせん階段)(2)Hourglass(砂時計)(3) Sundial(日時計)(4) Sand(砂)と名付けられている。最初から全部通して聴いてもいいし、各パートを抜き出して聴いてもOK。
 これも含めて、キースのECM作品を結構聴き直していて、いつまでたってもこの域には到達できないんだろうなあ・・・って嘆息が漏れる一方、まさしく天上のものかと思えるほどの美しいピアノの響きに陶酔するばかり。たぶん、生涯こんなふうに思い続けるんだろうなあ・・