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As you know, "Pianist/Composer/Surgeon"

ドラッカーの講義


 最近、ドラッカー流行りだ(ほぼ日の特集はこちら)。経営という概念を提示した思想家として近年注目を集めている。最近では、ドラッカー理論を小説化したもの(「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」)まで出版されている。実際、本屋で若い女性たちが、「この本読んだけど、案外面白かったよ」なんて会話をしているのを耳にすると、軽い衝撃を覚える。
 ドラッカーの言っていることに説得力があるのは、その背景に綿密な洞察力があるからだろう。それは、単に知識人特有の独善的な思い込みではなく、様々な独自リサーチに基づいている。そして、第二次世界大戦前後から現代への生き証人としての時代感覚と、けっして近視眼的になることのない客観的な視点により、ああ、この人の言うことは信用できるし、そのとおりだなって思わされる。
 この「ドラッカーの講義」は、語り口調の講義内容をまとめたもの。比較的平易な文章で、さらさらっと読み進めることができる。「経営」というと、会社の重役でもない限り一般人にはあまり馴染みがないかもしれないが、自分自身を「マネジメント」するという考え方には共感を覚える。厳しい現代を生き抜くためには必要なスタンスだと思う。
 僕自身、まだまだ十分理解しているとは言い難いので、もう少し自分の中で咀嚼してみるつもり。でも、その考えには色々なヒントが含まれているので、また自分なりに違った形で表現できるようになるかな。