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Oui! Friends..

As you know, "Pianist/Composer/Surgeon"

中国行きのスロウ・ボート

 口内炎もなかなかよくならず。口の中にものを入れるだけで痛いけど、かと言って食べてビタミンとらないとよくならないし。もう修行だと思って食べてる。まあ、適度に(過度に?)アルコール消毒をしているのがよくないのかもしれないけど(笑)。
 こんな状態なので、新刊本とかを読む元気はなく。昔の本を引っ張り出して寝る前に読んでる。ただ、すぐ眠くなってしまうから長編は無理。だもんで、短編ならということで、村上春樹の初短編集「中国行きのスロウ・ボート」を。
 本の帯に書いてあるコピーがいい。(初版当時のもの)

後になって、きっと僕たちはこんな風に思うだろう。
1983年―あれはビヨン・ボルグがコートに分かれを告げ、僕たちは三度目の夏をむかえた。
そして、村上春樹の初めての短篇集―「中国行きのスロウ・ボート」が出版され、おかげで、僕たちは愛しあうことも忘れて夢中で読みふけった年だった、て・・・

 最近の長編小説1Q84の舞台、1984年よりも1年前だもんね〜。今読み直すといささかくすぐったくなるようなところもあるけど、すぐにあの頃にタイムスリップできる感じはある。僕はこの中で、「午後の最後の芝生」が一番好きかな。
 あ、それからこの題名は、ジャズのスタンダード曲「On A Slow Boat To China」(中国行きの遅い船で)から。村上春樹が昔ジャズ喫茶を経営してたことって、今の若い人は知ってるのかなあ(笑)。