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Oui! Friends..

As you know, "Pianist/Composer/Surgeon"

I Dreamed A Dream〜Susan Boyle

 4月にYoutube動画で一躍有名になったスーザン・ボイルのことを書いたけど、彼女のソロ・アルバムが先月末にリリースされた。例によってAmazonで注文して聴いてみる。
    
 ゆっくり聴く時間がなくて、主には移動中に車の中でCDをかける。そのためか、最初はあんまりピンとこなかった。全部がカバー曲だし、全13曲のアルバムを通して聴くと、どこにオリジナリティーがあるのかよくわからなかった。確かに歌は上手い、しかしこれはセリーヌ・ディオンふう、これはケルティック・ウーマンふう。そんな感じに聴こえてしまう。そんなわけで、しばらくこのCDを机の上に置いたままにしてた。
 12月の学会も済んで少しだけ時間ができたので、やっとこさiTunesに読み込んでじっくりと聴いてみると、ながら聴きしてたのとは違う面が見えてきた。
 まず、あのオーディションのイメージを捨ててみること。48歳、遅咲きの新人っていうのではなく、一人の歌手として音で入ってみる。すると、彼女が色々な声を持っているのに気づく。それは、けっして僕が当初に感じた何々ふうというのではなく、この歌を表現するのにはこういう色の声がいいと思ってるんだろう。それが、結果的に有名な歌手の雰囲気を連想しただけで。
 彼女の持ち味は、オーディションでも歌ったI Dreamd A Dreamのように、ファルセットではなくのびやかな地声での高音。少し荒削りなんだけど、崩れそうで崩れない緊張感がある。癒し系の楽曲が続くのに、なぜか心がかき立てられる。
 日本盤のラストはボーナストラックとして「翼をください」(もちろん英語の歌詞)が入ってる。これも結構泣けます。このCDを聴くときはBGMとしてではなく、何の先入観もなく静かな環境でゆったり聴いてみて。13曲中、どれかには必ずはまるはずだから。