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Oui! Friends..

As you know, "Pianist/Composer/Surgeon"

ストックホルム雑感

 今日でストックホルムに来て3日目。ちょっと疲れが出てきたので、学会場からホテルへ戻ってネットに繋いでいます。

 こちらに来てから、職場のコンビの先生とはメールでやり取りをして仕事上の指示を出し、OJFの方も同様に事務局長のYさんとウェブエンジニアのOさんとメールカンファをしてOJFのポッドキャストミニサイトの構築を考えています。スウェーデンに来てても、ネットさえ繋がれば日本にいるのとほぼ同様の環境で作業が進められるというのは、驚きですよね。
 山形でレンタカーを借りたときにも感じましたが、ナビに「銀山温泉」って目的地を設定するだけで、後はまったく道を知らなくてもたどりつけるんですよね。今は車だけの世界だけど、今後はSFみたいに、人間の脳とネット世界がどういう形かで接続されれば、知らない街で道に迷うなんてことはなくなるでしょうね。次は右に曲がれ・・なんて脳内にメールで指令が来たりしてね(笑)。
 だけど、旅をするということがそこまで管理されてしまうのもどうかと思います。昨日、ストックホルムの旧市街:ガムラスタンっていうところに行ったんですけど、狭い路地が入り組んだ街並みです。

 一応、目印になるような教会や塔があって、歩きまわっているうちにいつのまにかまた同じところに戻ってきたなんてことになるんですが、こういうところはかえって地図とか見ない方がいいんですよね。
 太陽がこっち、海はあっちに見えた。さっき、右に曲がった。そしたらあのレストランがあった。。見上げると、教会の高い塔が見えた。

 だから、今はここらへんにいて、あそこへ抜けるのにはこの路地を通って・・・

 そしたら、カフェの並ぶ広場に出た・・・

 人の集うところに自然と広場ができ、道はそこに向かっています。こういうところにいると、人間本来が持っている野生のカンみたいなものが研ぎ澄まされてくるような感じがします。
 ネットが繋がり情報を得られるというのは、外国の街ですごく便利ですが、本来人の住む街って、人が毎日生きてて住み易いように、また楽しいようにできているはずですよね。だから、外国であってもそこは同じで、やっぱり海辺の見晴らしのいいところにきれいな建物があります。

 寒くて暗い冬の間はずっと我慢していて、夏になったら目いっぱい楽しみたい。そんなふうにスウェーデン人は考えてこの街を造ったんじゃないかなぁ。だから、異邦人である僕らもなかなか沈まない太陽の下で一緒になって楽しんだらいいんじゃない?って思いました。