忙しさに紛れてなかなかブログ更新もできていなかったのですが,とにかく現在の状況に追いつくべく書いていきますね.
この前「欲望」について書きましたが,自分なりの「欲望」をスマートに,そしてある時には泥臭い表現をしながら,確実に実績を積み上げている人がいます.最近,特にその生き方が注目されているのが,皆さんご存知のイチローです.
年明けのNHK番組「プロフェッショナル」でのイチロー・ロングインタビューなどを見ても,ナイーブで神経質な若者が野球を通して成長してきた姿を,かなりストレートに表現していたと思います.番組の最初は,イチローとしてはこう見られたいというイメージに合わせて演技しているのかなって思ったんですが,こんなことまで言ってしまってもいいの?っていうくらい素直な言葉を聞くことができました.
今更という感じもするけど,イチローの言葉をじっくり考えてみたいなと思って買ったのがこの本です.
- 作者: 「未来をかえるイチロー262のNextメッセージ」編集委員会
- 出版社/メーカー: ぴあ
- 発売日: 2007/12/19
- メディア: 単行本
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ほんとは,本音にふれられたくありません.
本音を悟られないことは,すごく大切だと考えています.
という言葉です.これって,人前で言ってしまったらどうなの?つまり,「本音を悟られない」ようにしたいというのが,「本音」だったら,それを言っちゃあおしまいよ(by 寅さん)じゃないのかな?ってね.それと,日本人がよく考えるおつきあいっていうのは,「本音で話せる」のが前提みたいなとこないですか?
だけど,根本的に人と人とは完全には分かり合えないし,だからと言って建て前に終始するのではなく,またいたずらに自分の本音(みたいなもの)を他人にぶつけるのでもなく,自分とは異なる誰かに自分はどんな人間なのかということを考えてもらえるようにコミュニケーションしていく,そういうことを考えてるんだなあと思いましたね.
そういうイチローが,WBCで優勝した王ジャパンの中でどのような役割を果たしていたのか,また他の野球日本代表選手はどうだったのか,臨場感あふれる文章で書かれたノンフィクションがあります.
屈辱と歓喜と真実と―“報道されなかった”王ジャパン121日間の裏舞台
- 作者: 石田雄太
- 出版社/メーカー: ぴあ
- 発売日: 2007/02
- メディア: 単行本
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