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Oui! Friends..

As you know, "Pianist/Composer/Surgeon"

過不足はないものの

 代車で借りたシボレーオプトラに乗ってみると,全く過不足のない車でした.まず,僕の車(十字に蛇のマークの赤いイタ車)よりは圧倒的に静かだし,エアコンもよく効くんですね.オートマチックもスムースだし,オーストラリアのホールデン製2リットルエンジンも低速トルクがあって街乗りには大変使いやすかったです.シートも革張りで座り心地もいいし,つまり,何にも問題がないんですよ!
 しかし,この何にも問題なーい,そんなの関係ねー(オッパッピー)っていう感じが,どうもダメなんですよ・・・今の車に乗り換えてもう少しで3年になるのですが,どうも満ち足りた感があることが逆に物足りなくなっている自分に改めて気が付きました(笑).

 街中を走っていても,何もドラマがない(当たり前?).エンジンを廻してもスムースなので,アクセルを踏もうという気になれない.すんごく運転が楽チンなので,なんか手持ちブタさん.そうなると,運転中に音楽でも聴こうかな?ナビがついていたらいいな..テレビも見られるし...などと考えるようになるんですね.
 最近皆がよく乗っているホンダ・オデッセイみたいな1.5ボックスカーは,たぶんこんな感じなんでしょうね.渋滞や信号待ちしているときに,車内でナビのテレビ見てますもんねー.かたや,最近の僕はというと...
 1:車内であまり音楽を聴かない→なぜかというと,エンジンの音を聴いているから.3000回転以上に廻すと,クォーンという血がたぎるいい音がするんですよ.だから,街乗りしててもついついエンジンを廻してしまう(バカか?お前は!という声が聞こえてきそう).
 2:そのため,エンジン音やブロロロという排気音でやかましい→ジャズやクラシックの場合カーステレオからの音が聞こえにくい
 3:だから,やっぱり車内であまり音楽を聴かない.
 4:そのため必然的に,運転に熱中してしまう.車線変更やコーナリング,信号ダッシュ,交差点グランプリなどに一生懸命になってしまう.
 という悲劇的な悪循環とも言えるサイクルなんですね(笑).
 
 そんな状態で,1日シボレーオプトラに乗ったのですが,どうも寂しくなってきた僕は,いてもたってもいられなくなり(明らかに中毒症状です),中学の同級生でもあるディーラーの社長に電話しました.彼に頼み込んで,何とか別な代車を用意してもらうことになりました(サンキュー!).
 で,またまたディーラーに向かい,OKBさんと対面したわけです.OKBさんは
 「ほな,何いっときましょう?こんなのどうです?」
 と,僕に買えそうもないような格好いいスポーツカーを勧めるんですよ.
 「いやー,あんまりいい車を借りると返したくなくなりますからねー」
 「そのまんま,買って乗ってくれたらいいんですよ!いっときましょうよ」
 さすが,ヤクザな営業マン,その手は乗るかと思い
 「通勤に使うだけだから,小さい車でいいんです.後戻りできるような車をお願いしますね」
 「マニュアルでもいいですかねぇ?」
 「いいですよ.マニュアルシフトも楽しいし・・結構好きだから」
 「わかりました.それじゃあ,これにしときますか!」
 といってOKBさんが指差したのは赤のALFA147でした.

 「えー!でもー,これ左ハンドルじゃないですか?マニュアルで左っすか?」
 「左ハンドルにも慣れておいた方が,次に買い換えるときに幅が拡がりますからね!!」
 どこまでも営業熱心なOKBさんでしたが,僕も『ちょっと,左ハンドル,楽しいカモ!」とほくそ笑んでおりました(越後屋,お前もワルよのう).

 両者の思惑が一致し,ディーラーを後にしたのですが,事故後にへこんだ気持ちがすっかり回復しておったのでした(笑).(続く)