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Oui! Friends..

As you know, "Pianist/Composer/Surgeon"

ちょっとした力を集めれば

 このブログは梅田持夫さんの本を読んだことがきっかけで始めたのですが(http://d.hatena.ne.jp/tetsuyaota/20070209/p1),最近梅田さんのブログでは様々なメッセージが書かれています.その量の多さと内容の豊富さから全部をきちんと理解するのには時間がかかりますが,3月31日付けのコラムから毎日続けて書かれている内容は必見です.

 で,4月4日のコラムでは示唆に富む意見を書かれています(http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20070404).小林秀雄の言う「ほんとうの助言」として,梅田さんは「「個」として強く生きること」を目指す人に「ウェブ・リテラシーを持つこと」を提案してみたい。」と書いています.「ウェブ・リテラシー」の内容としていくつか説明があるのですが,今のweb2.0的なスキルを使いこなせるリテラシーも重要ではあるものの,僕はウェブにまず何らかの形でコミットでき,自己表現ができることを初歩的な「ウェブ・リテラシー」として捉えたいと思っています.それに加えてもう一つのコラムで,「「好き」を共有するネットワークに働きかける「営業力」を持て」と書かれています.
 「営業力」というと,その商品の内容によらず,他人にものを無理矢理にでも売ってしまって営業成績を伸ばす力みたいな感じに思えますが,そうではなくて,自分の専門性や能力を使って小さなことでもいいから経済的な形に変えていく姿勢と力というような意味であると僕は理解しました.

 それで,梅田さんのコラム内容を無理矢理OJFに当てはめて考えてみました(笑).
 OJFをやり始めて思うのは,まず我々はボランティアでありイベント制作のプロではないんですね.ジャズを含む音楽が「好き」な連中が集まってやってることで,これで稼いで生きて行ってるわけではないんです.
 しかし,実際のコンサートには沢山のキャッシュフローがありますし,慈善事業ではありませんからどこからかお金を得ないことには全てが始まりません.自分の仕事ほどではないにしても,ネットとは違うリアルな世界なんですね.でも,ジャズというどちらかというと音楽のメインストリームではなく,ロングテール側に属すジャンルのものに対して,ジャズや音楽「好き」な一人一人の小さな「営業力」が結集して一つのイベントを作り上げていく過程というのはまさにウェブ的なネットワークがあって成り立っているのだと思います.

 実際には友達の友達をたぐりよせていくみたいなところから始まって(中銀前イベント参照http://d.hatena.ne.jp/tetsuyaota/20070326/p1),口コミやホームページ上でのアナウンスなどで確実にOJFをとりまく輪は拡がってきています.
 OJFの実行委員,ボランティア,そして参加する人がそれぞれに「ウェブ・リテラシー」を有し,それぞれが自分の能力や専門性を生かしてちょっとした「営業力」を発揮すれば,大きな組織の力を作ることなく市民ボランティアだけで事も無げにひとつのイベントを成功させることができる,これってかなりすごいことじゃない?と思ったわけです.

 今年のメインコンサートはまさにこういう形でやらざるを得ないので(笑),一人一人が自分のブログで情報発信するなどの小さな活動をしてみてはどうかと思いました.