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tetsuyaota.net

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Oui! Friends..

As you know, "Pianist/Composer/Surgeon"

村上隆の五百羅漢図展@森美術館

 終了した、あるいは終了しそうな展覧会を今更な如く紹介する得意技を持つ僕(笑)。もっと早くアップすればよかったんだけど、身辺で何かと色々ありまして・・というわけで、森美術館六本木ヒルズで3月6日まで(明日なんだけど^^;)開催されている、「村上隆五百羅漢図展」レポ。
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 入場するとすぐに迎えてくれる村上隆の像。一瞬、本物?って思ったほどリアルだった。
 五百羅漢とは、釈迦の教えを広めた500人の弟子である聖人たちで、煩悩を滅し人々を救済したと伝えらている。羅漢信仰もあって、古くから様々な五百羅漢図が描かれてきた。今回の作品は、東日本大震災後にいち早く支援の手を差し延べてくれたカタールへの感謝を込めて、震災の翌年2012年にドーハで発表されたもの。中国の古代思想で東西南北を司る四神(青竜、白虎、朱雀、玄武)の名を冠した4面で構成されており、日本の伝統的美術と村上隆独特のサブカルチャー的な要素が融合した野心的な巨大絵画だ。まずは、そのスケール感を。
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 今回の展覧会は、非営利かつ私的使用の目的でのみ撮影が可能。だけど、実際に目の前で作品を見た衝撃を、写真ではイマイチ伝えられない。それがわかっていての撮影OKなのかなとも思った。というわけで、下手な解説を入れず、僕が気になった作品を続けてアップ。
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 ポップなタッチなのにおどろおどろしい感じもあり、伝統と現代美術の要素が上手く融け合っている。そして、何より感じたのは、「人間技じゃない!!」ってこと。絵画の巨大さによるスケール感と、細部に至るまで描きこまれている筆致にとにかく圧倒される。
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 村上隆のアイコンとも言えるタイムボカンみたいな図案も、ここまでくると狂気に近いものを感じる。この過剰なまでの表現を目の当たりにすると、言葉にならない感情が込み上げてくる。
 音楽もそうなんだけど、古典(クラシック)となる題材に対して様々な手法・技法はやり尽くされたはずなのに、表現するということにおいては、まだまだ未開の地が拡がっている。一握りの天才と言われる人達は、そういう限界をいともたやすく超えていく。村上隆と同時代に生きるものとして、エポックメイキングな「五百羅漢図」という作品を目撃できたことは本当に幸せな体験だったのかも・・・と森美術館を後にして振り返った。